愛馬初のGⅠ馬 エスポワールシチー 第18戦!


前走、第10回ジャパンカップダート GⅠは貫禄の1番人気1着。

愛馬初の中央GⅠ制覇!!

重賞4連勝、GⅠ3連勝で最優秀ダートホースに輝く!!



2月21日 東京11R フェブラリーステークス GⅠ ダート1600m国際 定量に出走!!

単勝1.7倍の1番人気にも負けず、

貫禄の優勝!!

まずは保護者の皆様、愛馬の優勝おめでとうございます。

そして早速のお祝いメッセージをいただいた方々、厚く御礼申し上げます。


各紙で国内ダート最強馬の文字が。

嬉し過ぎる”最強”の響き。


夢のGⅠの口取りに参加!!

1口馬主歴7年で早くも最高の栄誉。

パドック写真付き現地口取り参加体験レポート。

しかし、今回は自身が口取りに参加し、写真は少なめ。

とにかく私自身が最高に楽しんで来ました。

写真等を期待されていた方、申し訳ありません。


先日、ドバイからの招待状が届き、正式にドバイワールドカップへ出走可能に。

しかし、クラブの意向でドバイへは行かず。

(2010年3月10日完結)

2010年1月14日立ち上げ

●2009年最優秀ダートホースを受賞!!

 いやぁ、待ちに待ったこの瞬間が遂に来ました。2009年のJRA賞各賞の発表の日が。

 昨年12月6日にジャパンカップダートを優勝した時点で、我らが愛馬エスポワールシチーが最優秀ダートホースを受賞することはほぼ間違いなかったのですが、有識者(専門誌のトラックマンなど)によって投票により決定されるJRA賞は、やはり受賞するまでは何があるかわかりません。

 しかし、今年は大方の予想通り無難に決定しました。

 では、ラジオNIKKEIの記事(青字)より、JRA賞の受賞馬と得票をご覧ください。

 きょう発表された、2009年JRA賞・競走馬部門の記者投票の結果は以下の通りとなった。

 全9部門と年度代表馬については、記者投票の結果、第1位に選出された全ての競走馬に3分の1を超える得票があり、きょう開催された受賞馬選考委員会で、それぞれが受賞馬に決定した。年度代表馬には、ヴィクトリアマイル、安田記念、ジャパンカップとGI3勝のウオッカが選ばれた。

 また、天皇賞(秋)で中央競馬史上初の8歳馬によるGI制覇を飾り、その後もマイルCSを1番人気に応えて優勝したカンパニーを特別賞に推す声があり、これについて審議され、満場一致で特別賞の受賞が決定した。

<2009年JRA賞 投票結果>
※投票者は287名

<年度代表馬>
★ウオッカ 246
 ドリームジャーニー 26
 カンパニー 7
 ブエナビスタ 6
 
エスポワールシチー 2(関西競馬記者クラブ所属 デイリースポーツ紙 井上達也氏、日本競馬新聞協会所属 ダービー紙 岩村健司氏)

ほっさんコメント

 年度代表馬にエスポワールシチーと書いてくださった方がお二人いらっしゃいました。デイリースポーツの井上達也氏とダービー紙の岩村健司氏です。
 普通なら、「そんなのあり得る訳ないだろッ!!」と批判を受けそうですが、GⅠ3勝馬はエスポワールシチーとウオッカしかいません。エスポワールシチーはそれにプラスGⅢを1つ勝っています。ドリジャニもカンパニーもGⅠ2勝馬です。ですから、わからないことはないですよね。
 しかし、私がエスポワールシチーの保護者でなければ、怒っているかも知れません(笑)。




<最優秀2歳牡馬>
★ローズキングダム 285
 ヴィクトワールピサ 2

ほっさんコメント

 これはわからないことはないですが、新馬戦ではローズキングダムがヴィクトワールピサに先着していますからねぇ。



<最優秀2歳牝馬>
★アパパネ 287(満票)


<最優秀3歳牡馬>
★ロジユニヴァース 235
 アンライバルド 6
 スリーロールス 3
 フォゲッタブル 1
 該当馬なし 42

ほっさんコメント

 フォゲッタブルはいかんでしょう(笑)。ちなみに鋭い印を打つスポニチの柏原健士氏ではないですか。


<最優秀3歳牝馬>
★ブエナビスタ 286
 レッドディザイア 1


<最優秀4歳以上牡馬>
★ドリームジャーニー 221
 カンパニー 65
 
エスポワールシチー 1(東京競馬記者クラブ所属 サンケイスポーツ紙 加藤博司氏)


<最優秀4歳以上牝馬>
★ウオッカ 287(満票)


<最優秀短距離馬>
★ローレルゲレイロ 268
 カンパニー 13
 ウオッカ 6


<最優秀ダートホース>
★エスポワールシチー 263
 サクセスブロッケン 23
 
ヴァーミリアン 1(中京競馬記者クラブ所属 東海テレビ 斉藤誠征氏)


ほっさんコメント

 斉藤誠征氏・・・。やっぱり1人くらいはこういう人がいると思っていましたが、残念です。ヴァーミリアンということは、帝王賞JpnⅠとJBCクラシックJpnⅠを評価してのものでしょうが、ヴァーミリアンの優勝時にはエスポワールシチーはおらず、フェブラリーSとジャパンカップダートの2度の対戦ではともにエスポワールシチーがヴァーミリアンに先着しています。
 東海テレビ唯一の貴重な1票を、なにを思ってヴァーミリアンなどと書くのかと私なりに考えましたが、地元名古屋競馬場で実施されたJBCクラシックの印象が強いのでしょうか。それくらいしか考えられません。

 そもそも私はサクセスブロッケンというのも疑問です。サクセスブロッケンはフェブラリーSと東京大賞典の2勝ですが、エスポワールシチーとの対戦成績では1勝2敗です。しかも勝ったときは0.2秒差の僅差。負けた時はかなりの差で負けています。
 更に、共に年に2度しか実施されない貴重なJRAのダートGⅠの勝者ですが、賞金面でもサクセスブロッケンの勝ったフェブラリーSよりエスポワールシチーが勝ったジャパンカップダートの方が高いですし、格上と見るべきです。

 おそらくサクセスブロッケンと書かれた方はジャパンカップダートよりも、カジノドライヴやカネヒキリのいたフェブラリーSの方がメンバーが上と判断されているのでしょう。そのことに関しては私も否定はいたしません。同意見です。ですから、サクセスブロッケンの23票は個人的に異論はあるものの、ある程度は投票される方がいても仕方がないと思っています。しかし、ヴァーミリアンはないでしょ。


<最優秀障害馬>
★キングジョイ 273
 スプリングゲント 4
 該当馬なし 10


 というわけで、受賞した馬たちは全馬GⅠ勝ちの素晴らしい馬たちばかり。その中にエスポワールシチーが名前が堂々と入っています。これで後世まで名を残す”名馬”の1頭になったと断言して良いでしょう。

 エスポワールシチー。その名前は日本の競馬界で永遠に語り継がれることになります。当然これだけの栄誉を手にしたわけですから、種牡馬入りはもちろん実現することでしょう。サンデーサイレンス系ですし、父ゴールドアリュールの種牡馬としての成功もエスポの種牡馬入りを後押ししてくれることは間違いありません。更に父ゴールドアリュールののように、種牡馬としても成功するかも知れません。

 数年後、タップダンスシチーの産駒のように、安価な種付料からは考えられないような高額(ぼったくり)募集馬が友駿ホースクラブからエスポワールシチー産駒として登場するかも知れません。しかし、保護者として、ついついそんな馬でも買ってしまいそうで怖いです(笑)。



 これだけの素晴らしい賞を受賞したわけですから、祝賀会を開いて欲しいですね。もちろん、社長や関係者だけのものではなく、主役は関係者と馬主なわけですから、我々1口とはいえ馬主も希望者は全員参加させていただきたいですよね。もちろん、交通費を出せとは言いませんし、会費があってもいいと思います(出来るだけ無料で参加させて欲しいですが)。

 そういったことがなければ、きちんとGⅠの祝賀会を実施している社台系のクラブには永遠に勝てませんし、更に会員の離脱を誘発することになるでしょう。クラブは会員あってのものだということを十分に把握して経営して欲しいですね。

 私個人は、祝賀会が実施されるのなら、東京でもどこでも馳せ参じるつもりです。

これ以降は1月15日に作成

●川崎記念は回避

 2010年1月27日(水)に川崎競馬場で行われる川崎記念に出走予定のJRA所属馬は以下の通り。


●出走予定馬
ヴァーミリアン 未定
キャプテントゥーレ 未定
シャドウゲイト 未定
ボンネビルレコード 的場文男
ラヴェリータ 未定

●補欠馬
1.テスタマッタ 未定
2.マイネルアワグラス 松岡正海
3.ゴールデンチケット 未定
4.ロールオブザダイス 未定
5.フォーリクラッセ 未定

●ドバイワールドカップに登録

 現地時間3月27日(土)にドバイのメイダン競馬場で行われるドバイワールドカップ(G1・AW2000m)に予備登録した日本馬は以下の通り。

ウオッカ
エスポワールシチー
キャプテントゥーレ
ゴールデンチケット
サクセスブロッケン

シャドウゲイト
シルクメビウス
スーパーホーネット
セイウンワンダー
テスタマッタ

トランセンド
パワーストラグル
ブエナビスタ
フォゲッタブル
ホッコーパドゥシャ

マコトスパルビエロ
リーチザクラウン
レッドディザイア



 このうち、国際レーティングではエスポワールシチーが118でウオッカの124とブエナビスタの121に負けており、上位2頭が選出ということになれば、出走ができません。3頭が出走可能、あるいは上位2頭のどちらかが回避なら出走できると思うのですが、なんとも微妙なところです。

●ゴドルフィンマイルにも登録しています

現地時間3月27日(土)にドバイのメイダン競馬場で行われるゴドルフィンマイル(G2・AW1600m)に予備登録した日本馬は以下の通り。

アブソリュート
エスポワールシチー
カネトシコウショウ
ガブリン
キャプテントゥーレ

グランプリエンゼル
グロリアスノア
ケイアイテンジン
ゴールデンチケット
サクセスブロッケン

シルクメビウス
スーニ
スーパーホーネット
ダイレクトキャッチ
テスタマッタ

ドラゴンウェルズ
トランセンド
トレノジュビリー
ビクトリーテツニー
ライブコンサート

ローレルゲレイロ



こちらはエスポワールシチーは出走可能でしょうが、GⅡですし、こんなのに行って欲しくないですね。やはり最高峰のドバイワールドカップに出走して欲しいですね。ましてや、勝つ可能性のある馬ですから。

●2009年度JPNサラブレッドランキング

 国内競走馬の公式格付けである2009年度JPNサラブレッドランキングが発表された。昨年1月1日から12月31日までに出走した馬を対象とした『2009年度ワールドサラブレッドランキング』によるもので、今回は115ポンド以上333頭の馬が順位格付けされ、日本馬は28頭がランクインしてアメリカ、イギリス、オーストラリア、フランスに次ぐ世界第5位だった。

 IFHA発表のワールドサラブレッドランキングでは、凱旋門賞など今年GI6戦無敗のシーザスターズが136ポンドを獲得してトップ。レーティングが135を超えたのは1997年のパントレセレブル以来の記録。
 2位は130ポンドを得たジャックルマロワ賞を圧勝した牝馬ゴルディコヴァで、牝馬の130ポンド以上の評価は1997年のボスラシャム以来だった。3位は129ポンドでリップヴァンウィンクル、4位タイの128ポンドで愛ダービー馬フェイムアンドグローリー、無敗でBCクラシックを制したゼニヤッタがランクインしている。

 日本馬では、122ポンドを獲得し19位タイのカンパニーとオウケンブルースリがトップだが、120ポンドのウオッカが牝馬のアローワンス4ポンドを加えると124ポンドで、実質日本馬として最高の評価を受けたのはウオッカということになった。

 日本馬の各カテゴリーの上位馬については以下の通り。

<2歳>
 朝日杯フューチュリティステークスを制したローズキングダムが114ポンドでトップに立った。2着のエイシンアポロンが111ポンドで2位、108ポンドで阪神ジュベナイルフィリーズを制したアパパネ、ラジオNIKKEI杯2歳Sの覇者ヴィクトワールピサが3位タイ。ダートでは、無敗で全日本2歳優駿を勝った笠松のラブミーチャンが105ポンドで、牝馬ではアパパネ、アニメイトバイオに次ぐ数値だった。

<3歳・芝>
 ダービー馬ロジユニヴァースが118ポンドで首位、牝馬2冠・有馬記念2着のブエナビスタが117ポンドで2位となったが、牝馬のアローワンスを考慮するとブエナビスタが実質121でトップになる。牝馬ではレッドディザイアもスリーロールス、フォゲッタブルに並ぶ115ポンドを得て実質119となるため、実質のレーティング上位は牝馬2頭が占めることになった。

<4歳以上・芝>
 天皇賞(秋)とマイルCSを連勝したカンパニー、春秋グランプリ連覇を達成したドリームジャーニーが122ポンドで並び、ジャパンカップ2着のオウケンブルースリが121ポンドで3位だった。4位タイが120ポンドでウオッカとディープスカイだが、牝馬のアローワンスを考慮して4ポンドを加えると実質のトップは124でウオッカとなる。

<3歳・ダート>
 JBCスプリントを制したスーニ、古馬相手にGIII2勝のワンダーアキュートが112ポンドで並んで首位を分け合った。111ポンドでジャパンCダート2着のシルクメビウス、110ポンドでジャパンダートダービーの覇者テスタマッタが続いた。地方馬では、浦和記念(JpnII)を制して106ポンドを得たブルーラッド(川崎)の7位タイが最高。

<4歳以上・ダート>
 かしわ記念・南部杯・ジャパンCダートとGI(JpnI)を3勝したエスポワールシチーが118ポンドでトップ。帝王賞・JBCクラシックを勝ったヴァーミリアン、フェブラリーS・東京大賞典を勝ったサクセスブロッケンが117ポンドで2位タイとなった。4位タイの116ポンドでカネヒキリとカジノドライヴが続いている。
 地方所属馬の中では、114ポンドのフリオーソ(船橋)が6位タイで首位。東京大賞典4着のセレン(船橋)が112ポンドでスマートファルコン、ロールオブザダイスと並んで10位タイに入っている。

●数々の書籍で特集

 週刊競馬ブック 1月5日号には 「GⅠ勝ち馬のふるさと エスポワールシチーの幾千世牧場」と銘打ち、村本浩平氏がフルカラーA4版3ページに渡って幾千世牧場の鹿戸照美社長との対談やスタッフの写真、そして繋用されている母馬エミネントシチーの写真などが掲載されています。

 また週刊競馬ブック1月10日号には「JCダート優勝 佐藤哲三騎手インタビュー」と銘打ち、芦谷有香氏が特別インタビューをされています。こちらはA4版4ページの充実した内容になっています。

●南部杯のゼッケンに当選しました!!

2010年1月21日、この日は休日で午前中家でくつろいでいたら、宅急便が届きました。私はてっきり、噂のエスポワールシチージャパンカップダートパネルが届いたのかと思っていましたら、なんとなんと、エスポワールシチーゼッケンと書かれているではありませんか。

 この時点で、私のテンションは上がりまくりです。時期的に南部杯だと思いました。中身を開けると・・・。

 うひょひょ。更に開けると・・・!?






出たー!!

 やはり、あのマイルチャンピオンシップ南部杯JpnⅠの優勝ゼッケンではあーりませんか!!

 2009年度最優秀ダートホースに輝いた我らが愛馬エスポワールシチー。そのGⅠ3勝の内の1つのゼッケンに当選してしまいました!!


 昨年、ご厚意でエスポの母エミネントシチーのゼッケンを譲り受けた際に、是非ともその横にエスポワールシチーのゼッケンを並べたいと熱望していた私ですが、
こんなに早く実現してしまいました。

 正直、出来過ぎて怖いです。


 もう、これでフェブラリーSの口取りの権利もジャパンカップダートの優勝ゼッケンも落選確定です(笑)。

 これで、私のもとにはゼッケンが3枚になりました。

 今回は地方だったためか、ゼッケンが濃いからか佐藤哲三騎手のサインはありません。そこは残念ですが、間違いなく本物ですし、我が家の家宝になりました。

●次走は2月21日 東京11R 第27回フェブラリーステークス GⅠ ダート1600mを予定

 次走は2月21日 東京11R 第27回フェブラリーステークスGⅠ 国際 定量戦です。それまでに川崎記念JpnⅠなどを挟むやなんやと言われましたが、結局、前走のジャパンカップダートGⅠから直行です。前走も直行で結果を出していますから、それで文句はありません。

 確かに今年の川崎記念に出走すれば、優勝は間違いなかったでしょうから、優勝賞金の6000万円を取らないのは残念とも思えますが、ジャパンカップダートでも、そのコースに合わせた入念な調教(矯正)をされていましたから、やはりそれ相応の時間が必要なのでしょう。

 極端な言い方をすると、来年、再来年にエスポワールシチーの力が落ち始めた時点でも、地方統一JpnⅠなら勝ち負けできます。事実、どう考えても中央のGⅠではすでに通用しないヴァーミリアンが断トツの1番人気で優勝しています。

 なので、私も安達昭夫師と同じ考え方で、中央のGⅠを獲れる時に最高のパフォーマンスで獲るというのは大賛成です。

●気になる特別登録表

特別登録表 2月21日 東京11R 第27回フェブラリーステークス GⅠ ダ1600m 国際 定量戦 

第1回登録完了馬 全24頭 フルゲート16頭  出走可能順 上位18頭  下位2頭は現在除外対象   
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
エスポワールシチー 佐藤哲三 57.0 12/06 JCD GⅠ 阪神ダ1800
ローレルゲレイロ 藤田伸二 57.0 12/13 香港スGⅠ 香港芝1200 13 14 15
スーパーホーネット 藤岡佑介 57.0  6/07 安田GⅠ 東京芝1600
サクセスブロッケン 内田博幸 57.0 12/29 東京大JⅠ 大井ダ2000 10
スーニ 川田将雅 57.0  1/31 根岸GⅢ 東京ダ1400 14
トーセンブライト 田中勝春 57.0 12/24 兵庫ゴGⅢ 園田ダ1400
レッドスパーダ 横山典弘 57.0  1/30 東京新GⅢ 東京芝1600 15
リーチザクラウン 武豊 57.0 12/27 有馬GⅠ 中山芝2400 13
ワイルドワンダー 蛯名正義 57.0  1/31 根岸GⅢ 東京ダ1400 10 10
ダイショウジェット 柴山雄一 57.0  1/24 平安S 京都ダ1800 10
ザレマ デムーロ 55.0  1/31 京都牝GⅢ 京都芝1600 11
グロリアスノア 小林慎一郎 57.0  1/31 根岸GⅢ 東京ダ1400 11
ミリオンディスク ルメール 57.0  1/31 根岸GⅢ 東京ダ1400
テスタマッタ 岩田康誠 57.0  1/27 川崎JⅠ 川崎ダ2100 11
ロールオブザダイス 57.0  1/24 平安GⅢ 京都ダ1800
オーロマイスター 吉田豊 57.0  1/31 根岸GⅢ 東京ダ1400
ケイアイテンジン 四位洋文 57.0  1/31 根岸GⅢ 東京ダ1400 13
ワンダーポテリオ 松岡正海 57.0  1/31 根岸GⅢ 東京ダ1400 11

赤字はレーティング上位5位の優先出走権を持つ馬。

▽は二重△印 

●東京ダート1600mコース解説

 東京ダ1600mは、東京芝2000mと同様にしばし物議を醸すコース設定。03年にコース新装が行われたが、前者はその状況が是正されなかった。
 いまだに抱える欠陥要因は、スタート地点。2コーナー奥の芝部分からスタートすることになるのだが、脚をすべらせてダッシュがつかないことがある。
 また、内枠と外枠とでは芝を走る距離が違うが、あるトップジョッキーの話だと、その点はあまり関係ない(騎手は気にしていない)ようだ。
 むしろスタート地点そのものに問題があり、芝が得意でない馬にとっては不安材料なのだ。
 まずはスタートで好発をできるかが勝負の分かれ目。出遅れたらほぼ終わり。致命傷になる。
 ダート戦なので基本的には逃げ・先行が有利だが、1300mや1400mに比べて数字はガクンと落ちる。
 中団からの差し馬も互角で、最後は決め手勝負になる。

有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行~差し
ポイント スタート、決め手
種牡馬ベスト サンデーサイレンス、ジェイドロバリー、フジキセキ
連対騎手ベスト 武豊、横山典弘、蛯名正義、柴田善臣、後藤浩輝
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分41秒1 1分40秒2 1分40秒9
2歳未勝利 1分40秒3 1分40秒4 1分39秒2 1分39秒9
2歳500万 1分38秒6 1分41秒5
3歳新馬 1分41秒1 1分42秒4 1分40秒4 1分40秒1
3歳未勝利 1分40秒2 1分39秒7 1分39秒6 1分39秒6
3歳500万 1分38秒9 1分38秒1 1分38秒1 1分37秒6
3歳オープン 1分37秒0 1分38秒9 1分36秒7
古馬500万 1分38秒9 1分38秒5 1分38秒1 1分38秒3
古馬1000万 1分37秒8 1分37秒4 1秒37秒3 1分37秒5
古馬1600万 1分36秒7 1分36秒5 1分37秒4 1分36秒0
古馬オープン 1分35秒8 1分35秒6 1分35秒3

これ以降は2月12日に作成

●競馬ブックより、1週前情報

アラカルト

エスポワールシチー、サクセスブロッケンといった5歳のダートG1馬をはじめ、スーニ、テスタマッタといった4歳のダートG1馬、芝路線からは、昨年の“スプリント王”ローレルゲレイロや、クラシック戦線で注目を集めたリーチザクラウンなどが登録しており、G1開幕戦にふさわしい豪華な顔ぶれ。エスポワールシチー、サクセスブロッケンが優勝すれば、史上10頭目の“統一ダートG1”4勝馬(統一ダートグレードが導入された97年4月以降)となる。また、フェブラリーSは、G1に格付けされた97年以降、1番人気馬が5連勝(02~06年)を含む6勝を挙げており、その勝率は.462、連対率は.538。ちなみに今年JRAで行われたダート重賞は1番人気馬が2戦とも2着となっている。

○今年はダート競走初挑戦となる馬が4頭登録。なかでもローレルゲレイロは、昨年、芝G1の高松宮記念とスプリンターズSを制し、JRA賞最優秀短距離馬を受賞した。果たしてローレルゲレイロは初のダート戦でどんな走りを見せるのか。Vなら芝&ダートのG1双方制覇は5頭目となる。

逃げ切りでJCダートを制したエスポワールシチー、スプリンターズSを逃げ切ったローレルゲレイロなど、先行策を武器にG1を制した馬が登録。エスポワールシチーには昨年に続き佐藤哲騎手、ローレルゲレイロには藤田騎手が騎乗予定だが、さて、どんなレース展開となるか。また、先行策で昨年のG1戦線を盛り上げたリーチザクラウンには武豊騎手が騎乗予定。同騎手はデビュー2年目の88年から、毎年JRAのG1を制しており、Vなら23年連続JRA・G1制覇達成となる。なお、同騎手は今年の川崎記念をヴァーミリアンで制するなど、“統一ダートG1競走”で最多の26勝を挙げている。

09年度のJRA賞最優秀ダートホースに輝いたエスポワールシチーが“統一ダートG1競走”4連勝を目指す。同馬はダート戦で10戦8勝、2着1回の成績を挙げており、連対を外したのは昨年のフェブラリーSだけ。現在、同馬はG1・3連勝を含むダート重賞4連勝を記録しているが、連勝数を伸ばすことができるかどうか。VならフェブラリーSとJCダートの双方制覇(JRAダートG1完全制覇)は、ウイングアロー、カネヒキリ、ヴァーミリアンに続き4頭目に。

エスポワールシチーとオーロマイスターの父は03年の優勝馬ゴールドアリュール。父はダートで通算9戦7勝の成績を残し、02年にはJRA賞最優秀ダートホースを受賞。“統一ダートG1競走”では02年のジャパンDダービー(大井)、ダービーGP(盛岡)、東京大賞典(大井)など4勝の活躍を見せた。ゴールドアリュール産駒は現5歳馬が初年度産駒で、エスポワールシチーや、スマートファルコンなどがダート路線を中心に活躍しているが、果たして今回出走予定の2頭は、父の制したレースで勝利を飾ることができるかどうか。VならフェブラリーSでの親子制覇は史上初となる。また、G1初挑戦となるオーロマイスターは、通算22戦6勝の成績だが、ダートに限定すれば9戦4勝、2着3回と安定した成績を残しており、前走の根岸Sでは3着に入っている。

○前年の覇者サクセスブロッケンが史上初となるフェブラリーS連覇を目指す。フェブラリーSは84年にG3の競走として創設されたが、これまで同競走を2勝した馬はなく、昨年もカネヒキリ、ヴァーミリアン、サンライズバッカスの3頭がV2に失敗している。果たしてサクセスブロッケンは史上初の連覇を飾ることができるかどうか。なお、同馬は前走の東京大賞典で“統一ダートG1”3勝目をマーク。今回、同期で同じ“統一ダートG1”3勝馬のエスポワールシチーとは4度目の対戦。

○今年の4歳勢は“統一ダートG1”2勝馬のスーニを筆頭に、ジャパンDダービー勝ち馬のテスタマッタ、根岸Sの覇者グロリアスノア、三冠レースすべてに出走したリーチザクラウン、東京新聞杯優勝馬レッドスパーダなど7頭が登録。果たして今年の4歳勢はキャリア豊富な“ベテラン勢”の牙城を崩すことができるかどうか。過去、“三冠全出走馬”では、04年にアドマイヤドンが優勝している。また、テスタマッタは川崎記念3着からの参戦となるが、過去10年間のフェブラリーS上位馬の前走を見ると“川崎記念組”が2勝、2着2回、3着2回と好成績。

○レッドスパーダに騎乗予定の横山典騎手は、レースの2日後(2月23日)、42歳の誕生日を迎える。同騎手は2月7日終了現在、重賞4勝を含む24勝を挙げ、JRAリーディングのトップ。レッドスパーダはダート戦初出走となるが、果たして横山典騎手はどんな騎乗を見せるか。また、藤沢和師は、JRAのG1競走で歴代トップの21勝を挙げているが、06年ヴィクトリアM(ダンスインザムード)以降、勝ち星から遠ざかっており、Vなら3年9カ月ぶりのG1制覇に。なお、レッドスパーダの父タイキシャトルも藤沢和師が管理しており、横山典騎手とのコンビでは、97年にスワンS→マイルCSと2戦2勝。ちなみに05年の優勝馬メイショウボーラーは、レッドスパーダと同じ「父タイキシャトル=母の父ストームキャット」という血統構成で、芝G1惜敗後、ダートで悲願のG1初制覇を達成している。

○グロリアスノアに騎乗予定の小林慎騎手は、デビュー11年目にして初のJRA・G1挑戦となる。同騎手は00年3月にデビューし、JRA通算1124戦55勝の成績をマーク。未勝利に終わった年もあったが、昨年はグロリアスノアとのコンビでユニコーンS2着、“統一ダートG1”のジャパンDダービー4着などの成績を残し、今年の根岸Sでは重賞初制覇を成し遂げた。Vなら“00年デビュー組”初のG1ジョッキー誕生となる。Vなら、JRA・G1初挑戦騎手の勝利はプレクラスニーで91年天皇賞(秋)を制した江田照騎手以来となる。

○一昨年の3着ワイルドワンダーが悲願のG1制覇を目指す。現8歳世代(02年生)には、ヴァーミリアンやカネヒキリなど、ダートの強豪が顔を揃えており、フェブラリーSでも06年カネヒキリ、07年サンライズバッカス、08年ヴァーミリアンと3年連続で優勝している。ワイルドワンダーはJRAのダート重賞で3勝の実績があるが“統一ダートG1”ではあと一歩のところで大旗を逃し続けてきた。果たしてワイルドワンダーは長期に渡りダート路線を牽引してきた8歳世代の底力を発揮し、G1制覇を成し遂げることができるかどうか。

(*GにはJpnを含む。データは2月7日終了現在)

1週前厩舎レポ

エスポワールシチー
「先週の追い切りは滑るような馬場だったので無理をしなかったが、今週は坂路で52秒2。上がりの動きが良かった。前走後、ちょっと間隔があったので、やれば時計の出る馬だから、セーブしつつ調整をしてきたが、順調にきているね。馬格に幅が出て良くなってきている。レースまで、この状態を維持したいですね」と安達師。
オーロマイスター
前走の根岸Sは3着に。「スタートしてからのテンの入りがゆったりとしていたが、それでも終いはしっかりと伸びてくれた。前々走の大和Sよりもメンバーが揃っていたことを考えると、ここにきて地力をつけているのは確かだね。今回もペース次第ではあるが、距離のマイルはこの馬にはピッタリと合う。ここでどれだけやれるか見てみたい」と大久保洋師。
グロリアスノア
「少し疲れも残ったが、先週の金曜から乗り出しているので大丈夫。芝スタートも気にならないし、東京のマイルでは現に3戦2勝だからね。力のいる馬場状態になって欲しい」と矢作師。
ケイアイテンジン
「重賞でずっとプレッシャーをかけられる展開ではさすがに息が保たなかった。G1で相手も強くなるし、快速馬も揃っているので、今回はハナにこだわらず、流れに乗る競馬をしたい」と白井師。
サクセスブロッケン
「1週前追い切りはポリトラックで新馬を3馬身ほど後ろから追走。直線だけ併せる形で終い重点に伸ばしたが、反応が凄く良くていいデキと跨った松田騎手。東京大賞典の勝ちっぷりが鮮やかだったし、昨年レコード勝ちしたレースなので楽しみ」と荻野助手。
ザレマ
「マイルが魅力でダートのここへ挑戦してみるが、一線級が揃うわけだし、楽ではないだろうね。先行争いが激しくなりそうだし、その後ろあたりで我慢ができればいいけど」と音無師。
スーニ
「7日の日曜日に積雪で乗れなかった以外は予定通りのメニューを消化しています。競馬が近いのを察する馬ですし、輸送も続きますから、追い切りは息を整える程度で十分ですね。いつも通りのスーニですよ。いい雰囲気で本番を迎えられます。今回は芝から参戦する速い馬がいますから、レースはしやすいでしょう。それに、自身も前走よりコントロールが利くはずですからね。勝負根性は超一流。1600mも全然問題ありません。ここでも格負けはしませんよ」と高島助手。
スーパーホーネット
帰厩して左トモの筋肉痛で順調さを欠いたが、BTCでも何本か追い切ってきたし、1週前は掛かってハードになったことで却って息はできたと思う」と矢作師。
ダイショウジェット
「前走は汗をかきにくい時季だから数字以上に重目が残ってしまった。この中間はできる限りのことをやって絞ってきたし、今度はいい状態で臨めそう。距離のマイルも歓迎だね」と大根田師。
テスタマッタ
「川崎記念で3着。ノドを手術した後のレースだったが、内容は良かった。レース中、ノドの状態も問題なかったとのことだし、もう心配はない。チップコースだと時計の出ないタイプだが、使って良くなってきているよ」村山師。
トーセンブライト
前走の兵庫ゴールドTを快勝。「外目の枠から自分のペースで行けていたし、自分としては1角の時点で好勝負に持ち込めそうな感じがしていた。好位でうまく流れに乗れたことで、楽な勝ち方ができたからね。その後はリフレッシュ放牧に。もともと久々の方が走る気が出るタイプではあるが、いつになく攻め馬の動きがいいので楽しみにしている」と加藤征師。
ミリオンディスク
「前回も悪くなかったが、使った後の方が歩きが柔らかいし、まだ上積みが見込めそうな感じ。相手が強くなるし、距離も延びるが、うまく展開が嵌まるようなら」と佐藤助手。
リーチザクラウン
「10日の稽古は惚れぼれする動き。体重も増えて、いい感じの体つきになっています。この距離は魅力。ポジション云々ではなく、折り合って自分のリズムで先行できるようならダートでも、という気持ちはあります」と橋口師。
レッドスパーダ
「短期放牧から5日に戻り、水曜日には坂路で乗りました。心配していた疲れはないし、昨年とは別馬のようなしっかりした体をしています。初めてのダートですが、血統的な背景などから問題ないと思います。スタート直後の芝でいいポジションが取れればいいですね」と津曲助手。
ローレルゲレイロ
「検疫明けだったのでどうかと思っていたけど、先週も今週も坂路で一番時計で動いてくれた。幾らか太いが力は出せそう。パサパサの馬場でなければダートも問題ないはず」と昆師。
ワイルドワンダー
「正直前走の内容は物足りない気もするが、短期放牧から帰り正味2週間での競馬だったからね。この中間は自厩舎で調整し、いい意味で緊張感も保たれるはず。今回はスタート地点の芝が課題になるが、そこをうまくクリアできれば、前走以上の結果を出せるはず。力の衰えは見られないからね」と尾形助手。

1週前攻め気配

エスポワールシチー
(10日、栗東坂路)今週はビシッと追われて24.012.0。数字通り、素晴らしい伸びで馬体も依然逞しい。態勢は整いつつある。
ザレマ
(11日、栗東坂路)気合乗りが良く、抑え切れないほどの手応えでグイグイと登坂。相変わらず馬体の充実ぶりも目立ち、デキに関しては文句なし。
スーパーホーネット
(10日、栗東CW)大外を回って負荷をかけるが、先着したとはいえ相手は格下。毛ヅヤが今イチだし、今回は攻め量も足りない感じ。
ダイショウジェット
(10日、栗東CW)霧の中だったが、太く見せたし動きも平凡。しかし、こんな感じで実戦では動く。特に問題はあるまい。
テスタマッタ
(10日、栗東CW)今回は順調だし、この馬にしては動いている。アゴが上がることもなかった。いい感じだ。
ミリオンディスク
(11日、栗東坂路)馬なりで流す程度だったが、硬さなどはなくスムーズな動き。デキは維持している。
ローレルゲレイロ
(10日、栗東坂路)先週に続きジョッキー騎乗で一杯に追われ、2週連続で一番時計をマーク。見た目にもスピード感十分で馬体もほぼ仕上がっている。

これ以降は2月18日に作成

●追い切り情報(2010年2月18日更新)

前走前 12月2日 栗東CW 良馬場 ゴール前気合付

佐藤哲三
6F 85.7
5F 69.4
4F 54.2
3F 39.5
1F 11.8[8]



12月31日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 58.3
3F 42.7
2F 27.9
1F 13.9


2010年1月6日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 58.4
3F 43.0
2F 28.7
1F 14.6


1月14日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 59.6
3F 44.2
2F 29.6
1F 15.0


1月22日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
佐藤哲三
4F 53.4
3F 39.2
2F 26.1
1F 13.3


1月29日 栗東坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
佐藤哲三
4F 51.3
3F 37.7
2F 24.6
1F 12.3


2月4日 栗東CW 稍重馬場 馬なり伸びる

佐藤哲三
6F 88.3
5F 70.1
4F 54.1
3F 39.1
1F 11.9[8]


2月10日 栗東坂路 重馬場 稍一杯に追う
1回
佐藤哲三
4F 52.2
3F 37.4
2F 24.0
1F 12.0


2月17日 栗東CW 稍重馬場 一杯に追い伸びる

佐藤哲三
6F 82.4
5F 65.8
4F 51.1
3F 37.5
1F 11.6[8]
 12月31日、在厩のまま、馬体を緩めずに、次走のフェブラリーSに向けて調整を開始されました。前走のジャパンカップダートからまだ1か月も経っていません。この後、フェブラリーS、ドバイ、夏休養、南部杯あたりのローテでしょうか。

 2010年1月6日、15-15強で追い切られました。

 1月14日、15-15で追い切られました。

 1月22日、主戦の佐藤哲三騎手を背に今度は東京コース対策を教え込まれています。エスポが東京大賞典JpnⅠや川崎記念JpnⅠに出走しないのはこの為ですよね。本番コースを見据えた調教をされているからで、次走のフェブラリーS GⅠも圧勝でドバイに行かなければいけません。

 1月29日、自己ベストの時計を計時しました。私は常々、エスポワールシチーの能力がいつになったら落ちてしまうのかドキドキしながら追い切りを見ていますが、なんのなんの、まだ全盛期です。
 この追い切りの動きなら、直線の長い府中でもGⅠを制覇できるでしょう。

 2月4日、CWで追われました。坂路一辺倒の追い切りではなくて、ここがポイントですね。松田博資厩舎のように全体の時計はかかっているものの、終いを伸ばす調教をしています。これを見る限り、今回は番手に控える、または控えても競馬が出来る状態に持って行っています。これは、おそらく逃げる(または掛かる?)であろう、リーチザクラウンの動きを見越してのものでしょう。
 川崎記念はスルーしましたが、それは、こういった入念な調整をする為のもので、この下積みがあるからこそ、重賞4連勝という偉業を達成できるわけです。
 この動きで、私はフェブラリーSの圧勝を確信しました。もちろん、私ほっさんの追い切り評価は「A+」の最高評価、文句なしです。

 2月10日、1週前追い切りです。もう、私ほっさんとしては完璧だと思います。

 2月17日、東京遠征にもかかわらず一杯に追われました。最後までしっかりと伸びていて完璧です。疲労だけ心配ですが。
 CWで追われていることからも番手での競馬を想定していますね。無理にハナには立たずにローレルゲレイロあたりに譲る算段なのでしょう。準備は万端です。あとは戴冠を待つだけです。

●出馬確定表

出馬確定表 2月21日 東京11R 第27回フェブラリーステークス GⅠ ダ1600m 国際 定量戦 全16頭 
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
エスポワールシチー 佐藤哲三 57.0 12/06 JCD GⅠ 阪神ダ1800
ローレルゲレイロ 藤田伸二 57.0 12/13 香港スGⅠ 香港芝1200 13 14 15
スーパーホーネット 藤岡佑介 57.0  6/07 安田GⅠ 東京芝1600
サクセスブロッケン 内田博幸 57.0 12/29 東京大JⅠ 大井ダ2000 10
スーニ 川田将雅 57.0  1/31 根岸GⅢ 東京ダ1400 14
トーセンブライト 北村宏司 57.0 12/24 兵庫ゴGⅢ 園田ダ1400
レッドスパーダ 横山典弘 57.0  1/30 東京新GⅢ 東京芝1600 15
リーチザクラウン 武豊 57.0 12/27 有馬GⅠ 中山芝2400 13
ワイルドワンダー 蛯名正義 57.0  1/31 根岸GⅢ 東京ダ1400 10 10
ダイショウジェット 柴山雄一 57.0  1/24 平安S 京都ダ1800 10
ザレマ デムーロ 55.0  1/31 京都牝GⅢ 京都芝1600 11
グロリアスノア 小林慎一郎 57.0  1/31 根岸GⅢ 東京ダ1400 11
ミリオンディスク ルメール 57.0  1/31 根岸GⅢ 東京ダ1400
テスタマッタ 岩田康誠 57.0  1/27 川崎JⅠ 川崎ダ2100 11
オーロマイスター 吉田豊 57.0  1/31 根岸GⅢ 東京ダ1400
ケイアイテンジン 四位洋文 57.0  1/31 根岸GⅢ 東京ダ1400 13

騎手の太字は乗り替わり

ワンダーポテリオと松岡正海騎手は時点で除外。

騎手の太字は乗り替わり。

●ほっさん予想

エスポワールシチー

 川崎記念JpnⅠに目もくれず、海外遠征の為にどうしても欲しい中央の勲章に照準を合わせる。その追い切りは芝の一線級にハナを奪われた時の対策として終いを伸ばす練習をしたりと準備に余念がない。

 昨年はこのレース4着と言っても、平安S以外に一線級と揉まれた経験がなかった。それでも勝ち馬サクセスブロッケンから0.2秒差の僅差。そのサクセスブロッケンはそれ以降2戦してともに圧勝。

 また、昨年後塵を拝したカネヒキリはその後かしわ記念でリベンジ。カジノドライヴは重度の屈腱炎で復帰すら危うい状況。その昨年2、3着馬も今年はおらず、極めて軽いメンバー。

 最悪でもこのコース得意で調子の上がってきているサクセスブロッケンに交わされる程度だろう。常識的には5、6馬身差の圧勝と思われる。連を外すことはありえない。


 すでにドバイワールドカップに招待されている。勝って堂々と遠征したい。

スーパーホーネット

 芝の有力馬もダートの一線級とは流石に分が悪い。ましてや初ダートで全く実績もなく。

 追い切りは終いの脚が上がり、これなら芝のGⅡでも勝てないだろう。消しの一手。

ローレルゲレイロ

 芝のスプリントでは無敵もマイルでは距離が長い。ましてや初ダートで全く実績もなく。

 追い切りは一番時計で動いた。やはり能力は高い。

ワイルドワンダー

 どう考えてもGⅢ級。追い切りもGⅠ級ではない。

スーニ

 能力は高いものの、スプリンター。1400mまで。追い切りも軽過ぎて。

サクセスブロッケン

 昨年のこのレースの覇者。エスポワールシチーとは3戦1勝。エスポワールシチーは昨年は優勝サクセスブロッケンから0.2秒離れた4着だった。

 しかし、ここ2回の対戦ではエスポワールシチーが圧勝しており、もはや勝負付けは済んだ感。昨年の優勝よりも、昨年11月7日の同じコース武蔵野Sの大敗が気がかり。

 追い切りの動きはかなり良く、昨年の南部杯JpnⅠやジャパンカップGⅠの時ほど侮れない。


 史上初となるフェブラリーS連覇を目指すわけだが、フェブラリーステークスは1984年にGⅢの競走として創設されましたが、これまで同競走を2勝した馬はなく、昨年もカネヒキリ、ヴァーミリアン、サンライズバッカスの3頭がV2に失敗しています。果たして、サクセスブロッケンは、昨年のような走りで、史上初の連覇を飾ることができるかどうか。なお、同馬は前走の東京大賞典(大井)で“統一ダートGⅠ”3勝目をマーク。今回、同期で同じ“統一ダートGⅠ”3勝馬のエスポワールシチーとは、4度目の対戦となります。

トーセンブライト

 昨年の南部杯でエスポワールシチーとは対戦済み。あまりに力が違い過ぎて。

 追い切りも平凡。

リーチザクラウン

 かなり早い段階から参戦表明。しかし、芝でも迫力不足で初ダート。距離は合うのだろうが・・・。

 追い切りは、早くからここを目標にしていただけに素晴らしい動き。

レッドスパーダ

 芝のマイルでは強いのだろうがこちらも初ダート。タイキシャトル産駒にダートの一流馬は見当たらず・・・。

 追い切りは前走並みだが、GⅢとGⅠでは違う。

ダイショウジェット

 たまに大駆けするがそれでも2着まで。エスポワールシチーとは2度対戦するも完敗。

 追い切りはモヤの為、わからず。なんとも言えない。

ザレマ

 牝馬限定のGⅢクラスなら力上位も芝での話。ダートは過去一戦していいところがなく、合うとは思えない。

 追い切りも軽く良い状態とも言えない。これでGⅠに挑戦とは・・・。

ミリオンディスク

 あくまでもGⅢ級。前走内容からもGⅠで通用するとは思えない。

 追い切りも軽過ぎて、とてもGⅠでは・・・。

グロリアスノア

 前走、小林慎一郎騎手を鞍上に重賞制覇。しかし、人気薄で気楽な立場だったことや、あくまでもGⅢでの話。とてもGⅠのここで通用するとは思えない。善戦まで。

 前走から間隔が短く追い切りも軽い。この状態で勝てるほどGⅠは甘くない。

テスタマッタ

 ヴァーミリアンやワンダーアキュートに敵わないことから、それらを蹴散らしたエスポワールシチーに敵うはずがない。

 追い切りの動きも精彩を欠き。

ワンダーポテリオ

 オープン特別は勝てても、重賞には手が届かない。前走5着で現在除外対象。

 追い切りも平凡。

ケイアイテンジン

 前走重賞挑戦も大敗。まだまだ力不足。

オーロマイスター

 父はエスポワールシチーと同じゴールドアリュール。前走は重賞で力のあるところを見せる。ただ、まだ現状GⅠでは力不足。

 追い切りもGⅠの追い切りではない。
エスポワールシチー
サクセスブロッケン
 左回りが得意、昨年の走破時計、現在の充実度、入念な調教、追い切りの動きの良さなどどれをとってもエスポワールシチーは万全で、戴冠は間違いないでしょう。

 もはや興味はどれだけ千切るかですが、2着のサクセスブロッケンに5、6馬身差か、或いはサクセスブロッケンが復調ならサクセスブロッケンとは僅差も3着以降は7、8馬身差とそのどちらかしかないと思います。

 それほど自信がありますし、馬券もその1点でいいでしょう。

 芝からの参加馬としてはリーチザクラウンとローレルゲレイロの追い切りの動きがいいですね。それぞれ芝のGⅠなら勝ち負けだと思いますが、ダートでは善戦どまり、または直線失速でしょう。


 昨年はアメリカのGⅡを圧勝したカジノドライヴや、屈腱炎から復帰後統一GⅠを3勝していたダート王のカネヒキリなどワクワクする明らかに強そうなメンバーがいましたが、今年は何も見当たりません。それどころか芝の賞金持ちが参戦してくれたおかげでダート主戦の数頭は弾かれ、手薄な(・・・と言っても弾かれたメンバーもたいしたことはありませんが)メンバー構成となり、ワクワクドキドキ感は昨年よりも少ないです。

 しかし、エスポワールシチーには次の目標(ドバイワールドカップ)があり、ここはあくまでもステップです。無様な競馬は出来ません。

●プレレーティング

 21日(日)に東京競馬場で行われる第27回フェブラリーステークス(GI・ダート1600m)のプレレーティングは以下の通り。なお、今年度のレーティングがない馬(※)は、昨年度のJPNランキングでのレーティングを表記している。
 上位4頭はいずれも昨年度のレーティングだが、ジャパンカップダートを制したエスポワールシチーが118でトップ。昨年のこのレースの覇者サクセスブロッケンが117、マイラーズカップを勝ったスーパーホーネットが116、芝のスプリントGIを2勝したローレルゲレイロが115で続いている。

エスポワールシチー   118※
サクセスブロッケン   117※
スーパーホーネット   116※
ローレルゲレイロ    115※
テスタマッタ      112

リーチザクラウン    112※
スーニ         110
レッドスパーダ     109
グロリアスノア     108
ロールオブザダイス   108

トーセンブライト    107※
フサイチセブン     107
ワイルドワンダー    106※
オーロマイスター    105
ケイアイテンジン    105※

ザレマ         105
ヒシカツリーダー    104
ミリオンディスク    104※
ラッシュストリート   104
ワンダーポデリオ    104※

ダイショウジェット   100
アンダーカウンター    94

●調教後の馬体重

【2月21日(日)フェブラリーステークス(GI)】
馬 名 馬体重 計量日 計量場所 所属厩舎 (参考)
前走
馬体重
エスポワールシチー 516 2/17(水) 栗東 安達 昭夫 栗東 502
オーロマイスター 514 2/18(木) 美浦 大久保 洋吉 美浦 514
グロリアスノア 530 2/17(水) 栗東 矢作 芳人 栗東 516
ケイアイテンジン 476 2/17(水) 栗東 白井 寿昭 栗東 472
サクセスブロッケン 540 2/18(木) 栗東 藤原 英昭 栗東 521
ザレマ 548 2/18(木) 栗東 音無 秀孝 栗東 544
スーニ 484 2/18(木) 栗東 吉田 直弘 栗東 470
スーパーホーネット 478 2/17(水) 栗東 矢作 芳人 栗東 470
ダイショウジェット 566 2/17(水) 栗東 大根田 裕之 栗東 564
テスタマッタ 490 2/17(水) 栗東 村山 明 栗東 482
トーセンブライト 518 2/18(木) 美浦 加藤 征弘 美浦 500
ミリオンディスク 540 2/18(木) 栗東 荒川 義之 栗東 532
リーチザクラウン 524 2/17(水) 栗東 橋口 弘次郎 栗東 508
レッドスパーダ 542 2/17(水) 美浦 藤沢 和雄 美浦 534
ローレルゲレイロ 480 2/17(水) 栗東 昆 貢 栗東 468(注1)
ワイルドワンダー 468 2/18(木) 美浦 久保田 貴士 美浦 454


注1   ローレルゲレイロ号は前走「香港スプリント」での馬体重となります。

●データ分析(JRA-HPから)

単勝上位人気馬が優勢も!?

フェブラリーSにおける過去10年の単勝人気別成績を見てみると、単勝「1番人気」の馬が6勝と優勢。しかし、2着は1頭もおらず、3着も1頭だけというのは気になるところ。ちなみに、単勝「1番人気」かつ単勝オッズ「2.9倍以下」に支持されていた馬は〔4・0・1・0〕で、3着内率100%と抜群の成績。対して、「2番人気」と「3番人気」の馬からは、優勝馬は計1頭のみだが、2着馬が計7頭出ているのは特徴的と言えそうだ。なお、「6番人気以下」で連対したのは、昨年勝利したサクセスブロッケン(6番人気)と一昨年2着のブルーコンコルド(7番人気)だけ。基本的には“上位人気馬優勢”の傾向があると言って良いだろう。〔表1〕
〔表1〕 単勝人気別成績(過去10年)

単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 6-0-1-3 60.0% 60.0% 70.0%
2番人気 0-4-1-5 0% 40.0% 50.0%
3番人気 1-3-1-5 10.0% 40.0% 50.0%
4~5番人気 2-2-2-14 10.0% 20.0% 30.0%
6~7番人気 1-1-2-16 5.0% 10.0% 20.0%
8番人気以下 0-0-3-86 0% 0% 3.4%


前走のレースにも特徴が!?

フェブラリーSの成績を前走のレース別に分類してみると、前年秋の「ジャパンカップダート」から直接参戦した馬が好成績。唯一4着以下に敗れたのは、中山競馬場で行われた2003年のアドマイヤドン(11着)だけとなっており、前走「ジャパンカップダート」組は今年も注目できるだろう。また、前走が地方競馬のJpnⅠ だった馬も好成績。その中でも前走「東京大賞典」組は良好な成績だ。その反面、前哨戦と位置づけられる「平安S」、「根岸S」組の成績はいまひとつ。この両レースを制してフェブラリーSに臨んだ馬の成績を調べてみると、「平安S」1着馬は8頭出走して連対馬ゼロに対して、「根岸S」1着馬は8頭が出走して2頭が優勝、2頭が3着に入っており、対照的な結果となっている。〔表2〕
〔表2〕 前走のレース別成績(過去10年)

前走のレース 成績 勝率 連対率 3着内率
ジャパンカップダート 2-1-0-1 50.0% 75.0% 75.0%
東京大賞典 2-4-1-9 12.5% 37.5% 43.8%
川崎記念 1-2-2-17 4.5% 13.6% 22.7%
芝のGI 競走 0-0-1-5 0% 0% 16.7%
平安S 2-2-1-23 7.1% 14.3% 17.9%
根岸S 2-0-4-41 4.3% 4.3% 12.8%
海外のレース 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0%
その他のレース 0-1-1-32 0% 2.9% 5.9%


前走「5着以内」の馬が圧倒!

フェブラリーSはさすがダート巧者による頂上決戦というだけあって、好走した馬は、前走で「5着以内」だった馬が大半。前走「6着以下」から2着以内に巻き返したのは2004年のサイレントディール(前走東京大賞典7着)だけだ。昨年は1着のサクセスブロッケンが前走の川崎記念で3着、同2着のカジノドライヴが前走1600万下のアレキサンドライトSで1着だった。前走で好成績を収めていた馬には、やはり一目置くべきなのだろう。〔表3〕
〔表3〕 前走の着順別成績(過去10年)

前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 6-3-5-22 16.7% 25.0% 38.9%
2着 2-2-1-19 8.3% 16.7% 20.8%
3着 1-2-1-13 5.9% 17.6% 23.5%
4~5着 1-2-1-25 3.4% 10.3% 13.8%
6着以下 0-1-2-50 0% 1.9% 5.7%


近走のダートGⅠ・JpnⅠ 実績に注目!

出走馬の近走の戦績を調べてみると、「5走前までにダートのGⅠ・JpnⅠ で、2着以内に入っていた馬」が、2000年を除く過去9回で連対しているというデータが見つかった。やはり、ダートのGⅠ・JpnⅠ 実績は大舞台でものをいうようだ。〔表4〕

(浅野靖典)
〔表4〕 5走前までにダートのGⅠ・JpnⅠ で2着以内に入っていたフェブラリーS連対馬一覧(過去10年)

年度 着順 馬名 該当レース
01年 2着 ウイングアロー 前走 ジャパンカップダート 1着
02年 1着 アグネスデジタル 3走前 マイルチャンピオンシップ南部杯 1着
2着 トーシンブリザード 2走前 ジャパンダートダービー 1着
03年 1着 ゴールドアリュール 前走 東京大賞典 1着
2着 ビワシンセイキ 2走前 東京大賞典 2着
04年 1着 アドマイヤドン 前走 ジャパンカップダート 2着
05年 2着 シーキングザダイヤ 前走 川崎記念 2着
06年 1着 カネヒキリ 前走 ジャパンカップダート 1着
2着 シーキングザダイヤ 前走 川崎記念 2着
07年 2着 ブルーコンコルド 前走 東京大賞典 1着
08年 1着 ヴァーミリアン 前走 東京大賞典 1着
2着 ブルーコンコルド 4走前 マイルチャンピオンシップ南部杯 1着
09年 1着 サクセスブロッケン 4走前 JBCクラシック 2着

これ以降は2月20日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「上位拮抗」


予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲
テスタマッタ △△
エスポワールシチー
スーパーホーネット △△
サクセスブロッケン
レッドスパーダ
スーニ
グロリアスノア
ローレルゲレイロ △△
リーチザクラウン
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
エスポワールシチー 2.3
サクセスブロッケン 5.1
テスタマッタ 6.8
リーチザクラウン 10.3
レッドスパーダ 11.0
スーニ 14.8
グロリアスノア 16.2
ローレルゲレイロ 24.5
ザレマ 25.7
以下27倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
ダイショウジェット 95 93 88 87
ケイアイテンジン 96 87 96 87
テスタマッタ 89 86 89 89
エスポワールシチー 98 98 96 97
スーパーホーネット 93 87 89 80
サクセスブロッケン 99 99 89 91
トーセンブライト 98 89 89 91
レッドスパーダ 93 85 88 93
ザレマ 90 81 81 88
オーロマイスター 94 93 91 94
スーニ 93 92 87 93
グロリアスノア 96 66 90 96
ローレルゲレイロ 90 72 69 90
リーチザクラウン 90 83 86 65
ミリオンディスク 93 89 91 93
ワイルドワンダー 98 93 82 91


デイリー馬三郎

予想印

◎ エスポワールシチー
○ レッドスパーダ
▲ サクセスブロッケン

以下省略


見解

 「砂路線の王座は◎エスポワールシチーで断然。昨年のフェブラリーSで厳しい競馬をを経験したことが覚醒のきっかけで、その後の4連勝は「ダートに敵なし」を印象づける圧巻の強さだった。速い脚が持続できるうえに、かしわ記念の内容からハナにこだわる必要もない。充実ぶりを見せつける追い切り内容からも、王者としての貫録を見せつける結末が期待できる。」



フェブラリーS 追い切り情報 エスポワールシチー

 主役の座は譲らない。昨年の最優秀ダート馬エスポワールシチーが栗東CWで好調をアピール。直線で軽くGOサインが入ると、スッと反応を示して、ラストはシャープな伸びを見せた。6F82秒7-37秒8-11秒7。人馬の呼吸はピッタリ。佐藤哲も「ちょっと息をつくりたかった。良かったですよ。」と納得していた。
 4着だった昨年とは違う。この1年間でメキメキと力をつけた。マーチSを勝つと、かしわ記念、南部杯、JCダートと統一GⅠを3連勝。体重も20キロ増えて、肉体的にもパワーアップ。「やれることをやれるようになって、イメージに近くなってきた。今はさらにワンランク上の走りをするにはどうするのかを考えている。」と、主戦は成長を続けるパートナーに確かな手応えを感じていた。
 今週初めにはドバイワールドC(3月27日・メイダン)の招待状が届いた。「オーナーと相談してからになるが、ぜひ勝って行きたい」と安達師は目を輝かせた。世界戦の前にまずは国内制圧。府中の舞台で日本最強をアピールする。

 1週前追い切り エスポワールシチー

 昨年の最優秀ダート馬エスポワールシチーが、GⅠ4連勝を狙う。栗東坂路の1週前追い切りで、4F52秒2の好時計を記録。力強く坂を駆け上がり、「いい動き。どっしりとした感じが出てきた」と騎乗した佐藤哲をうならせた。安達師も「無事に来ていることが何よりです」と順調さを強調。4着に敗れた昨年から大きく成長した姿を見せる。


ウチパクはサクセスブロッケンに一鞍入魂(17日)

 一鞍入魂だ。1月11日の中山4Rで落馬し、左尺骨近位骨幹部骨折で休養していた内田博幸(39)=美浦・嶋田潤=が、フェブラリーSで復帰する。当日はサクセスブロッケンのみに騎乗。今年最初のGⅠにすべてをかける。
 当初は13日に復帰し、GⅠへ照準を合わせる予定だった。しかし9日の調教で骨折箇所を再び痛め、復帰は先送りとなった。それ故に今回は限定1レースの騎乗となる。「100パーセントにはあと1週間くらいかな。でも十分に乗れる状態にはある」。いったんは騎乗依頼を断った。しかし関係者の強い希望で参戦することになった。「馬主さん、(藤原英)先生が内田でいきたいと言ってくれた。それに応えたい」と熱く語った。
 水曜は美浦で調教に騎乗し「思ったよりいい」と好感触を得ている。1鞍に全力投球。不屈の闘志でケガから立ち直った昨年のリーディングジョッキーが、サクセスブロツケンを再び頂点へ押し上げる。

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

エスポワールシチー(1着)

 「調教から手応えはあったし、1番枠は少し不安ではあったんですが、よく頑張ってくれました。1コーナーでティズウェイも前に来たんですが、2番手でもいいというティズウェイ陣営のコメントを読んでいたので、引っ張らずに行かせました。今まで付きっ切りでやってきて、折り合いもつくようになって、より進化してくれました。ここを目標にやってきたので涙が出るくらい嬉しいですね。陣営にはこの馬で海外へ、という夢もあります。そのためにはこういう形で勝たないと、と思っていましたし、いい結果が出せて本当に嬉しいです」(佐藤哲三騎手・ラジオNIKKEI)

 「外国馬が逃げ宣言をしていたけど、相手はスピードに乗っていて最初のコーナーをまっすぐに回れないと感じたから、こちらがハナを切って、そこから折り合いをつけるつもりだった。直線へ向いても手応えはバッチリ。本当に強い勝ち方をしてくれた。調教もつきっきりでやって、いろいろと教え込んできたつもりだから、それに応えて馬がドンドン進化してくれたのが嬉しい。」(佐藤哲三騎手・競馬ブック)
 「馬体充実。少し仕掛けた程度で先行。ティズウェイが無理して行く気がないのを確認して1角でハナへ。前半は絡まれずにマイペース。マコトスパルビエロがマクッてきたので3角で少し行かせたが、4角でも余裕綽々。リードを保ったまま直線に向いてまったく後続を寄せつけなかった。どこまで強くなるのか楽しみ。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

エスポワールシチー

 「前走後は厩舎でじっくりと調整。ここ2走の馬体重通り、馬体に実が入って今がまさに充実期。自分の競馬に徹する。」(安達昭夫調教師・デイリー馬三郎)

 「今日の最終追い切りですが、いつもと変わらず同じリズムで走っているという印象を持ちました。ただまだこれから(東京への)輸送もありますから気を抜かずに行かないといけません。今日の時点まではとにかく順調に来ています。
 昨年のJCダート以降も厩舎に滞在して調整を続けてきました。見た目には大きな変化は感じません。ただ力は付けています、それに付くべきところに筋肉も付いています。いい状態で出走できると思います。昨年4着の時とは明らかに違います。」(安達昭夫調教師・ラジオNIKKEI)

「最終追い切りについて(安達調教師からの)指示はなく、任せてもらいました。今日はいつもより内目を回ってきたので時計2秒ぐらい速いかなとは思います、いい内容でした。調教後改めてエスポワールシチーを見ましたが、トモの張りが本当に素晴らしくなっていたことを確認できました。
 やるべきことをやれるようになってきた感じで、ワンランク上を目指すためにあと何をやればいいのか考えているところです。昨年より効率のいい走りが出来るようになっています。今回に関してはJCダートと同じような調整ですが、このレースの後はまた上を目指してと考えています。」(佐藤哲三騎手・ラジオNIKKEI)

ローレルゲレイロ

 「今日も元気が有り余っているのであまり速い時計が出過ぎないように注意しての調教でしたが、うまくいきました。中間で速い時計は出ていましたからね。前走から体が増えていてGⅠはギリギリ間に合うかという感触もあったのですが、騎手が跨って追い切りをするようになってから速い時計も出ていたので思ったより早く仕上がったのかも知れません。
 初めてのダートの競走ですがこの点はやってみないとわかりません。ただこの馬の信条はスピードなのでそれをダートでも生かせるような競馬になって欲しいですね。」(昆貢調教師・ラジオNIKKEI)

テスタマッタ

 「川崎記念はヴァーミリアンとフリオーソが前を引っ張る展開の中での3着ですから頑張ったと思います。ちょっと休んで喉の手術をした影響が無かったことを確認できたことも嬉しかったですね。レースの翌日も馬に電気マッサージの治療をしましたが、レコード決着にも関わらず馬に疲労が無かったことも驚きましたね。
 先週の段階である程度負荷をかけてあるので、今週は岩田騎手の意見を取り入れて馬の後ろで我慢させて折り合いをつけて最後交わすという調教をしましたが時計内容ともによかったですね。
 一度武蔵野ステークスで東京ダート1600mは経験していますがその時は惨敗でした。だから舞台はベストとは思いませんが1400mも勝っているので対応は出来ると思います。」(村山明調教師・ラジオNIKKEI)

サクセスブロッケン

 「暮れの東京大賞典でしっかり勝ってくれて、そのあとはフェブラリーステークス一本に絞って調整を続けて、最終追い切りもしっかりできました。一昨年から昨年にかけては強い相手とドンドン対戦させてフェブラリーステークスに臨みましたが、今回はこの馬の力もわかっていますからここ一本です。
 昨年も強敵ぞろいの中勝ちました、今年も強いメンバーがそろった中でいい勝負をして競馬を盛り上げたいですね。東京のダート1600mはこの馬にとって一番走りやすいコースです。そういう意味では馬の力を信じて馬の走りやすい位置から力強く伸びるというイメージを持っています、(レースに向けて)そんなに心配はしていません。」(藤原英昭調教師・ラジオNIKKEI)

レッドスパーダ

共同会見から(藤沢和雄調教師)

◎今朝の調教の印象を聞かせてください。
「短い期間に何度も使っているので、そんなに長い距離ではなくて短く坂路での調教でしたけど。調整程度だったですけど、良かったですよ。ここのところ馬も元気なんでね。体調は良さそうですよ」

◎横山典弘騎手はどんな印象を語ってましたか?
「先週も乗ってもらったんですが、元気が良くて体調も良さそうだということで、今日も動きは良かったので機嫌は良かったですよ」

◎ダートのレースを使うというアイディアはいつごろからお持ちでしたか?
見てのとおりの血統ですからね。恐らく牧場の人たちもこういうの(ダートのマイル前後のレース)を狙って配合してたんだろうし、芝から使ってきて強かったし順調だったんですけど、お父さんもどっちかといえば砂が得意の馬だったし、体調がいい時に試しておきたいというのがありましたしね。芝のレースで辛くなったらダートに行ってもいいかなというのもあったし、ただ、こんなに早く、明け4歳の2月の時期にダートに行こうというほど当初はしっかりしてなかったんで、でも今はしっかりしてきてるんで自分でも驚いてます。(成績が)頭打ちになってからならいろいろやんなきゃいかんだろうけど、彼の場合、今体調もいいし、馬もしっかりしてきたんで試してみようと思いました」

◎(休養から)復帰後は体調、完成度もアップしてますか?
「秋口に使い出しが時間かかったんで、その分秋は2回しか使えませんでしたが、その後は短期間に随分体調が良くなったのか、いい具合ですよ」

◎今回は手強い相手との勝負になりますが・・・
「ダートが初めてという不安もあるし、期待もあるしね。まして、レースには得意が馬がたくさん出てますからね。胸を借りるというか、楽しみですよ」

◎今回は芝とは同じ作戦のイメージでしょうか、違うイメージでしょうか?
「能力の高い馬ですからね。恐らく芝と同じく好位置で競馬ができると思うし、そうした期待がありますよ」

◎中間雨があってパサパサのダートにはならないと思いますが・・・
「速い時計がいいのか、遅い方がいいのか、まだ初めてなのでわからないですけど、血統的にはお父さんも使ってみたかったレースですしね。そういう意味では見てのとおり素晴らしい馬なんでね。楽しみですよ」

◎芝とダートのレースの選択はどういう風に考えてますか?
「今まではあまり両方を使うということは少なかったんでしょうが、このごろはいろんなレースがあるんで、やはり試してみていい結果が出ることあると思うし、それはオープン馬だけじゃなくて条件馬でも、試したらどうかと思ってますよ」

共同会見(横山典弘騎手)

◎今朝の調教の感触はいかがでしたか?
「良かったですよ。はい」

◎レースをあまり使ってない分、いろんな面を引き出せるという、ジョッキーとしては楽しみな面もあるんじゃないですか?
「攻め馬(調教)では抜群の動きをするんですけど、なかなか良さがレースでは出なかったんですけど、この間のレースあたりはだいぶいい感じになってたんでね。今度は楽しみですよね。これだけ(間隔を)詰めて使ってきて、今日あたりの調教でも動きが滑らかだったので、担当厩務員さんも順調に来てるって言ってたし、乗っててもいいなあって感じだったんで、楽しみですよ」

◎ダートのレースを使うというプランを聞いたのはいつごろでしたか?
「この前のレースが終わった時でしたかね。自分の中でもフェブラリーSに行って欲しいなあっていうような思いはあったんで。1600だし、お父さんがタイキシャトルだし。状態が良くなってきてたんで、使って欲しいなというところがありましたから。それが先生の口から出た時には、ラッキー!と思いましたよね」

◎芝向きのフットワークとかダート馬のフットワークとか言いますが、レッドスパーダはどうでしょう?
「別にダート向きって感じでもないし、というよりこなせない走りではないという感じで、血統面から見ればバリバリのダート馬っぽいんですけどね。だからあまり心配はしてないですね」

◎ダートの強豪とぶつかるわけですが、どんなレースのイメージでしょう?
「いいメンバーですよね。このメンバーで、1600メートルで、自分の思っているような流れになると思うんですよ。つまりレッドスパーダの走りに合うような流れになると思うんで、それが、すごくこのレースに使って欲しいなというところでもあったんでね」

◎中間の雨もあってダートも湿った感じになって、この馬に流れは向いているのかなと・・・
「そうですね。今、こうなって欲しいなという状況ですよね。僕が思ってる状況に。あまりパサパサのダートだとどうかなと思ってたので、中間雨が降ってくれて馬場状態的にもスピード競馬になるだろうし、あとはどの枠に入るか、他の馬の並びがどうなるかが楽しみですね。遅い流れには間違いなくならないと思うんでね。初めてのダートなんでやってみないとわからない面はありますけど、自分の今の感じでは思い通りに(状況が)流れてくれてますよね」

ダイショウジェット

「冬場に加えて大型馬ということで、前走の平安ステークスは勝負どころの動きが重苦しいところがあったのですが、それで4着に頑張りましたからもう少し絞れたらという思いはありますね。今朝はCWコースで併せて馬の闘志が湧いて同時に汗もしっかり出してという両方の効果を狙いました。ゴール前もしっかりクビを使っての走りを見せていい動きでした。
 大型馬ですからカーブ4つより2つの今回のコースの方がレースをしやすいと思うと同時に長い直線もスピードを生かすことができるのではという期待もあります。
 騎手には伏兵の立場で気楽に乗ってもらってアッと驚かせて欲しいですね、馬も頑張っていますから応援してください。」(大根田裕之調教師・ラジオNIKKEI)

 「」(助手・大阪スポーツ)

●GⅠの口取りの権利に当選いたしました!!

 2008年9月27日のエスポワールシチー西脇特別の口取り式に参加して以来、トパーズSも平安Sも昨年のフェブラリーSもジャパンカップダートも落選していた口取りの権利ですが、ここに来て久々の当選!!

 どうしてもGⅠの口取り式に出たかったので本当に嬉しいです。しかし、権利だけでは意味がありません。ここは人気通りキチッと勝って欲しいですね。いやぁ、かなりドキドキしてきました。

 しかも今回は1番人気です。熱いなぁ。まだ入ったことのない府中の芝コースに入れるのかと思うとワクワクします。万が一負けた時のダメージは相当大きそうです。

 こんなチャンス一生に一度あるかないかでしょうから。GⅠの口取りですもんね。GⅠに出走するひとはこれからあっても、そこを勝てるとは限りませんし、口取りの抽選も相当な倍率になるでしょう。

 しかし、エスポはかなり内枠に入ってしまいました。最大のライバル・サクセスブロッケンも内の方で助かりましたが、外から大名マークをされるのは必至で、得意のコースで調子をあげて来たサクセスブロッケンをきちんと振り切れるか不安になってきました。

 また、芝の逃げ馬が有利な外枠に来たのも嫌ですね。何が嫌かというと、最後の直線で垂れて来た時に邪魔にならないかということです。


 とにかく、この貴重な権利を生かしたい。頼むぞ愛馬エスポワールシチー!!

●当日は東京遠征します

 関西在住であまり京都・阪神以外に遠征しない私ほっさんですが、昨年に引き続き、愛馬エスポワールシチーの応援の為に東京競馬場に遠征いたします。

 もちろん、パドック写真を撮影してくる予定です。

 遠征の為、HPの更新は当日の深夜または翌日になると思われます。昨年は4着でしたが、あれから4連勝中。しかもGⅠ3連勝中。馬体重も20キロほど増え、昨年とは違います。素晴らしい結果をご報告できると思います。

これ以降は2月22日に作成

●パドック

 当日は朝から非常に体調が悪く、嘔吐と下痢を繰り返していました。昨年末以来の食中毒の症状で、家族からは東京遠征を中止するように言われましたが、この日の為に有給を取り、そして何よりも今後2度とないかも知れないGⅠの口取りの権利に当選し、そしてお仲間さんたちと会う約束をしていたので、フラフラになりながら、鬼太郎袋(ゲゲゲの鬼太郎から要するに嘔吐物を入れる為のビニール袋)を2つ携帯し、関西を旅経ちました。意外なほど新幹線では大丈夫だったのですが、新横浜で一度気分が悪くなりダウン。そんなこんなで予定の1時間遅れで東京競馬場に到着。朝6時起床から出すばかりで水分以外は何も受け付けない状態でした。

 そんな状態でしたので、今回は最低限の仕事しかできていません。また、初めてお会いした方にもそのように見えたのではないでしょうか。すみません。


 ではいつものようにパドック写真ですが全て撮影順です。

 何々?クリンゲルベルガーの方が写りが綺麗??そうなんです、私の安物のカメラでは陽が陰ると辛くなります・・・。天気予報の晴れのち曇り。憎いほど的中しました。


エスポワールシチーの応援幕。★の数はGⅠの勝利数ですね。



他にも新たにダート王エスポワールシチーの横断幕が。もはやシチーの会員さんだけでなく世間の注目馬ですね。1頭だけ先に馬場入りした時の歓声もハンパじゃなかったですから。



この日東京で2鞍しか乗らない佐藤哲三騎手の応援幕と、当サイトの常連むさしさんの所持馬でこの日3歳500万を勝ったバシレウスの応援幕。3歳馬で2月で2勝は激アツ。しかも芝の中距離。



エスポワールシチーの単勝が35.7倍??いやいや1つ前のレースのオッズです。水曜日の追い切り後が馬体重514キロでしたからこのマイナス体重は意外でした。



もはやダート王のエスポワールシチー。馬体重マイナス4キロでも細め感はなく素晴らしい仕上がりでした。安達昭夫調教師曰く付くべき所に筋肉がついて更に力の出せる状態。



以前は二人引きでしたが、すっかりと落ち着きレース慣れしたエスポワールシチー。無駄なところに体力を使うこともなく、これが本当の王者の風格。そしてもはや時の人、竹垣喜利厩務員。



三番人気のレッドスパーダ。チャカついていて落ち着きがなくやはり現状ではGⅢ級と思いました。パドックで真っ先に消せる一頭でした。



最大のライバル・サクセスブロッケン。馬体は素晴らしく、やはり敵はこの馬だと思いました。しかし、昨年はエスポーワルシチーはブロッケンに敗れたものの、そこから2戦はエスポの圧勝。私の予想は今回も5馬身差で、結果6馬身差でした。



秋華賞の時に私が素晴らしい馬体と絶賛した馬ザレマ。その後GⅠでは力不足も重賞では活躍しています。



追い切りの動きも素晴らしくパドックでもかなり良く見えたローレルゲレイロ。マイル戦でなければ心配でした。



普段一方ならぬお世話になっている藤原英昭調教師に真っ先に会いに来る岩田康誠騎手。

岩田康誠騎手は5番人気のテスタマッタに騎乗、藤原英昭師の管理馬サクセスブロッケンは内田博幸騎手騎乗。

あくまでも口パクの内容からの推測ですが、2人の会話は以下の通りです。

岩田康誠「内田が断って来たのになんでブロッケンに乗せてくれなかったんすか?」
藤原英昭「・・・」
岩田康誠「エスポには敵いませんが、やっちゃいますよ」


この会話の30分後に岩田康誠騎手は2着粘り込みを図る藤原英昭調教師管理馬サクセスブロッケンをゴール前で差し切ってしまう。畜生、口取りの権利さえなければ、ここで馬券を買いこむところだったのにぃ・・・。



エスポに人気で皆がエスポが来るたびにカメラを向けていたので邪魔で邪魔で・・・。かなり写真に失敗しました。



4番人気で武豊騎手騎乗のリーチザクラウン。結局10着。いくらなんでもダートのここでは・・・。なぜ4番人気はわからない。しかし、フェブラリーSを盛り上げてくれたことには感謝しています。



前走でベテラン小林慎一郎騎手に重賞初勝利をプレゼントしたグロリアスノア。



ローレルゲレイロとオッズばかりを気にするレッドスパーダの横山典弘騎手(赤に★5つの勝負服)。



エスポワールシチーはちょうど私の反対に止まったので(私の位置取りが悪過ぎました。そしてパドックの中の関係者が邪魔過ぎました)、全然上手く撮れなかったエスポワールシチーと佐藤哲三騎手。



ケイアイテンジンとこの14番人気の馬を4着まで持ってきた四位洋文騎手。ちなみにこの馬、私のPOG指名馬。いまさら・・・。



いまやリーディングをひた走る藤原英昭調教師に”恩返し”わすることになる岩田康誠騎手とテスタマッタ。



どう考えても仕上がっていないスーパーホーネットと藤岡佑介騎手。笑うしかなかった。結果は未勝利戦でも勝ち負けできない時計で入線。次走に期待。



ダイショウジェットと柴山雄一騎手。力はあるがGⅠでは役不足。



とにかく人気過ぎるオッズが気になる横山典弘騎手。共同インタビューで良い事言い過ぎた?



デムーロも絶対に勝てない馬に乗せられ、この直後ドバイ出張が発表される。



人馬ともGⅠ初挑戦の小林慎一郎騎手とグロリアスノア。掲示板を確保し、見事な手綱捌きでした。



逃げるしかない藤田伸二騎手と抜群の気配のローレルゲレイロ。今年も最優秀スプリンターは固そう。



ここまで本日2勝と調子の良い蛯名正義騎手ともう8歳のワイルドワンダー。先着したのは芝からの参戦のザレマとスーパーホーネットだけという惨状。

●レース 

 エスポワールシチーは1完歩目が遅く、一番遅いスタートになりますが、内枠ということもあり、佐藤哲三騎手は行き脚をつけて前を窺います。すると、未勝利時代に芝の短距離でスピードを活かしたいた経験が生き、素晴らしい二の脚でみるみる3番手まで上がります。

 ハナは絶対的なスピードの差でローレルゲレイロが予想通り奪います。初ダートですし、砂を被りたくないですから、当然ですね。2番手にはこれも初芝の3番人気レッドスパーダ。

 しかし、ダートに入るとレッドスパーダは失速し、エスポワールシチーが2番手に上がります。る現地で見ていて、この時点で愛馬エスポワールシチーの勝利を確信しました。

 最大のライバルサクセスブロッケンはそのすぐ後ろでいつものようにエスポワールシチーを大名マークしますがやや掛かり気味に見えました。


 逃げたローレルゲレイロは3馬身ほど前を行きますが、元々スピードのある馬。こうなることは折り紙つきで、あとは直線での失速を待つだけです。

 4コーナーのカーブでエスポワールシチーはらくな手応えで早くもローレルゲレイロに並びかけ先頭を窺います。いつものようにサクセスブロッケンはここで鞍上の手が激しく動き追い出しに入ります。ところがエスポワールシチーは余裕のある軽く仕掛けられると一気に後続を引き離しセーフティリードを保ちます。

 最後は流しすほどの余裕で見事昨年4着のリベンジに成功。これでGⅠ4連勝。国内ダートにもはや敵はいません。

●もちろん自身初、GⅠ口取り式に参加!!

口取りは3回目の体験もGⅠは初めて
 口取りと言えば私は3回目の体験になりますが、もちろんGⅠの口取りは初めてです。

 初めての口取り参加までは随分と時間がかかりました。それは愛馬の勝利時に仕事だったり、エクストラシチーやステップシチーといった期待の関西馬の勝利は友駿ホースクラブでは口取りのない中京や新潟や北海道ばかり。ディヴァインシチーは東京でしたし、関西で走る馬は大敗ばかり。

 そんな中、私に初めての口取りの喜びをプレゼントしてくれたのがこのエスポワールシチーで2008年9月27日の西脇特別です。

 このエスポワールシチーも小倉で勝ち上がり、2勝目も小倉でした。そして3勝目がこの西脇特別です。初の口取りが1000万特別で本当に感動しました。

 そこからはエスポワールシチーの口取りは毎回申し込むも落選しウィナーズサークルを外から見ていました。

 私の2回目の口取りは友駿ホースクラブではなくキャロットクラブでつい先日2010年2月6日に中京競馬場で愛馬クリンゲルベルガーの2勝目に立ち会うことができました。

 そこから2週間。南部杯JpnⅠのゼッケンに当選した私はもうエスポワールシチー関連のゼッケンや口取りには当選することはないだろうと諦めていましたが、友駿ホースクラブから口取り当選のメールがッ!!

 あとで口取りでご一緒になられた方からお聞きしたのですが、中にはトパーズS(エスポくん優勝)は当選し、次走の平安Sにも当選していた方もおり、その方がフェブラリーSも当選されているわけですから、友駿ホースクラブの抽選はよくわかりません。


 私は西脇特別でエスポくんの口取りに参加できたことから、トパーズSも平安Sも昨年のフェブラリーSも非抽選除外(抽選の前に消されている)と思っていました。おそらく一度もエスポくんと写真を撮ってない方が優先され、一度参加した者は抽選前に弾かれるシステムだと思っていました。

 それがそうではなく、純粋に抽選のようで、それは大変嬉しいことです。逆に当たらない方にとっては当たらないシステムかも知れませんが。


 そういう経緯でしたので、口取りの権利に当選したことは非常に嬉しく、しかもGⅠということで普段のウィナーズサークルではなく芝の上での特別な表彰式です。

 そして、その愛馬は1番人気が確実な有力馬。口取りの当選から日曜日まで私が尋常ではなかったことはわかっていただけると思います。


 愛馬がGⅠに出走するだけでも大変貴重なこと。

 その愛馬のGⅠ出走に全口500口の会員の中からたった10名しか口取りの権利に当選しないこと。

 そして、いくら口取りの権利に当選しても、愛馬が勝たなければ権利は活かされないこと。


 どれ1つとっても大変な確率のものを全てクリアしてGⅠの口取りに参加できたのですから、その喜びと感動は一生忘れることはできません。
そしてレースを観戦
 レースは口取り式の集合場所である2階総合インフォメーションから近い場所で見なければレース終了後3分以内には集合できませんので、1角近くの場所で見ていました。ですから、ターフビジョンですら少し見えにくく、ゴールからも少し距離がありました。

 手荷物はパドックが終わるとすぐに手荷物預かり所(総合インフォメーションと隣り合わせなのは大変便利!!流石東京!!)に全て預けました。この時カメラも一緒に預けたことから、パドック以外の写真は一切撮れませんでした。

 まさに、我がの口取り撮影の為だけの動きです。これで参加できなかったら大ひんしゅくだったに違いありません(笑)。


 勝つとわかっていても、愛馬を信じていても一生に一度あるかないかの大チャンス。流石にレースは緊張しました。ただ、スタート直後2番手につけた時点で勝利をもう確信していました。


 エスポワールシチーが先頭でゴールを駆け抜けると、ご一緒に観戦していただいたエスポワールシチー保護者の方とがっちりと握手をし(その方は残念ながら今回は落選されました)、2階総合インフォメーションへと人に合間を縫って走りました。
そして口取り会場へ
 集合場所に着くと、すでに4、5人いらっしゃいました。皆さんとお祝いのご挨拶をしたのですが、私も含め皆様の興奮と緊張のあまり体の震えが止まらないお姿を見て、これがGⅠを勝つということなんだなぁと改めてその凄さを思い知らされました。

 出迎えていただいた友駿ホースクラブの岩田日出夫氏に入場許可証を貰い、関係者しか入れない通路へ。待つ人待つ人、皆おめでとうございますと言ってくださり、私たちもその都度ありがとうございますと頭を下げました。なんとも幸せな空間です。乗ってはいませんが、調教師専用エレベータなんて言うのもありました。調教師と言ってもJRAには300名程度しかいらっしゃいませんから、なんとも贅沢なエレベータです。

 地下馬道に降りると、そこで待機させられました。待機しているとウイニングランを追えた愛馬エスポワールシチーと佐藤哲三騎手が。会員さんの声に佐藤哲三騎手も笑顔で反応してくれました。ちなみにテレビでその地下馬道のシーンは映っていましたが、私はギリギリ映っていませんでした(笑)。


 エスポくんが通ると壁沿いに縦一列で並ぶように言われ、いよいよ芝コースの表彰式会場横、口取り撮影の現場へ。坂を上がって行くと、多くの観客から羨ましいコールが飛んでいました。確かに、今回の勝利で5億円近くを稼ぎだした馬のオーナー。ほとんどの方は会員が何百万、何千万と稼いでいると勘違いされているのでしょう。

 確かに、エスポワールシチーは相当な利益をあげてくれていますが、何せ500口ですし、単純計算でも本賞金9400万円なら1口20万円もないですよね。

 ただ、そうは言っても凄い額を稼いでくれていることには違いありません。
口取り会場には佐々木晶三調教師の娘さんも 実は佐藤哲三騎手のバレットさん
 その大勢のお客さんの羨ましい目線を浴びながらだれよりも先に会員の10名が整列。馬が中心に入り、安達昭夫調教師や竹垣厩務員、そして塩田オーナーらが並び、そこにお一人お若い女性が。安達昭夫調教師がこの女性は佐々木晶三調教師の娘さんだと紹介してくれました。

 その時は、なぜそこに佐々木晶三調教師の娘さんがいらっしゃるのかわかりませんでしたが、帰ってからテレビを見ると答えがわかりました。佐藤哲三騎手のバレットさんだったのですね。

 バレットとは英語でValetと表記し、身の回りの世話をしてくれる人のことを指す言葉。競馬用語でいうバレットは簡単に言えばレース当日のお手伝いさん。鞍や勝負服、ヘルメットなどをレースの順番通りに用意し、騎手が次のレースにスムーズに乗れるようにサポートするのが彼らの主な仕事。あとはレースの合間にブーツや鞍を掃除したり、洗濯物を運んだりといった仕事をこなす方です。数少ないジョッキールームに立ち入ることができる関係者。

 それだけ佐藤哲三騎手と佐々木晶三調教師の繋がりは深いということです。
関西のテレビ放送では父・佐々木晶三調教師がゲスト
 そう言えば、関西の競馬中継では佐々木晶三調教師がゲストとして招かれ、愛弟子の佐藤哲三騎手についていろいろと語られていて、友駿ホースクラブ会員にはたまらない作りになっていました。

 ただ、佐々木晶三調教師は哲ちゃん頑張れ!!エスポワールは強い!!の1点張りだったので、他の方からすると、一方的すぎて面白くなかったかも知れません。ただ、そのくらいエスポワールシチーは世間的にも人気で注目馬だということです。

 ましてや佐々木晶三調教師はシチーとは縁が深く、彼をゲストに呼んだという時点で、そういう発言をすることは目に見えていることです。

 その佐々木晶三調教師は凄く佐藤哲三騎手のことを褒めていました。彼はいつも勝負に行く騎手だと。タップダンスシチーの宝塚記念でもそういう乗り方だったと熱く語られていました。レース前も内枠だから積極的に出して行くだろうとおっしゃっていましたし、その通りの騎乗でした。
そして撮影
 話が逸れましたが、写真前に我々会員には関係者から最初に会員込みでワンシーン。続いて会員以外の関係者でワンシーンと何度も注意をされました。

 まず我々会員10名参加でしばらく撮影。かなり長い時間でした。カメラマンも通常の口取りですと7、8名ですが、50名近くは居たような気がします。JRA関係者の方が、「あと10秒でお願いします」などと全員に伝えている声など聞けて楽しかったです。

 その後、我々会員は退いて関係者のみで撮影。それで我々は終わりかと思っていましたら、超間近で表彰式に参列。本当はいいのかわかりませんが、皆さん携帯のカメラでその様子をかなり近くから撮っていました。私も躊躇しながらも1枚撮影しようと試みたのですが、如何せん携帯のカメラのズームの仕方がわからなくて、小さすぎるのでやめました。あまり長時間携帯をいじっているのもいやらしいと思いましたので。


 表彰式自体はジャパンカップダートで岩田日出夫オーナー代行だったのが塩入オーナーに変わった以外は同じ顔触れでしたが、何度見ても嬉しいものです。


 表彰式が終わり、元の2階総合インフォメーションに戻ると、相当な時間が過ぎていました。すぐに最終12Rが始まり、なんとなくそれを見ていました。


出てきてから、何とか掲示板だけは撮れました。

●時計の評価

 今回のエスポワールシチーの走破時計1分34秒9良馬場は破格のタイムです。昨年のレコードよりは遅いと言っても、昨年は脚抜きのいい稍重馬場での1分34秒6でした。

 どちらが評価が高いかと言えば、今回のエスポワールシチーの時計の方が価値が高いに決まっています。また、セーフテイーリードで最後の50mは流していますから、とんでもない強さです。

 各専門誌を見てもスポーツ新聞を見ても国内ダート最強であるとかダート界に敵なしという見出しが躍っていますが、まさにその通りだと思います。

●気になる賞金は

 本賞金が9400万円。付加賞が3444000円ですから、もろもろ合わせて約1億円。1口10万円に少し足りない程度と思われます。それでも、年末にもボーナスをいただいたわけですし、十分ですね。

●レース後の騎手・調教師のコメント

エスポワールシチー(1着)

 「ゴールした瞬間、また強くなっているなと思いました。昨年はスタートの芝の部分だけ速くなかったので、その部分の集中を高めるように馬をつくってきて、返し馬でも気をつけていました。終わってみれば簡単にいけたなという感じですが、ずっと悩んでいたし、昨年と違ったのはその部分だと思いまするドバイは目標にしていたレースなので、正式に決まれば勝負してみたいですね。そのレベルまできてくれたと思うし、チャレンジしたいです。」(佐藤哲三騎手・競馬ブック)

 「去年、芝の部分があまり速くなかったので、今年は返し馬の段階から集中力を高めてうまく走れました。終わってみれば簡単でしたけど、やはり芝の部分のことは考えていました。ゴールして、強くなったなぁ、と思いました。正式に決まればですけど、ドバイへ行くことになれば、目標でもありましたし、頑張ってチャレンジしてきます」(佐藤哲三騎手・ラジオNIKKEI)

テスタマッタ(2着)

 「枠も良かったし、少し掛かりましたけど、無理せず上手にコーナーも回れました。自信を持って臨みましたし、今日は馬を褒めてあげたい気持ちです。次に繋がる競馬でした。またGIを勝てる馬です」(岩田康誠騎手・ラジオNIKKEI)

 「結果が出ましたし、頑張ってくれました。今日は相手(エスポワールシチー)が悪かったです」(村山明調教師・ラジオNIKKEI)

サクセスブロッケン(3着)

 「ビュンと切れるタイプではなく、ジワジワと脚を使う馬。無理なく馬任せで上がって行けたし、ある程度は思い通りのレースができたし、何とか2着はと思ったんだけどね。上位の2頭(エスポワールシチー他)は強かったけど、この馬の力は出せたと思う。」(内田博幸騎手・競馬ブック)


 「無理をしていないし、ある程度馬任せに道中も運べました。でも相手(エスポワールシチー)が強かったです。何とか2着までは確保したかったです。勝ち馬(エスポワールシチー)も強いけど、2着馬(テスタマッタ)も強かったですよ。自分の馬は力を出し切っています」(内田博幸騎手・ラジオNIKKEI)

 「4コーナーで、最後に叩き合いになるかなと思いましたけど、離されてしまいました。相手(エスポワールシチー)が強かったです。去年みたいな感じに持ち込みたいと考えていたのですが…。この後のことは未定です。オーナーと相談して決めます」(藤原英昭調教師・ラジオNIKKEI)

ケイアイテンジン(4着)

 「前へ行くと味がなくなるので控えていったけど、砂を被ったことがありませんでしたから…。でもGIで4着だし、よく頑張ったと思います」(四位洋文騎手・ラジオNIKKEI)

グロリアスノア(5着)

 「もう少し流れると思ったんだけど…後ろのグループは団子状態になっていました。終いの伸びはしっかりしていただけに残念です」(小林慎一郎騎手・ラジオNIKKEI)

ダイショウジェット(6着)

 「内枠から思った通りのレースができました。ちょうどエスポワールシチーの直後といい位置につけられましたから。勝った馬(エスポワールシチー)は強過ぎましたが、この馬もこのメンバー相手に頑張ってくれましたし、やれることがわかりました。」(柴山雄一騎手・競馬ブック)

ローレルゲレイロ(7着)

 「エスポワールシチーに早めに来られて厳しい競馬になりましたけど、今日あれだけ頑張れたのですがダートでもやれるかなと感じました。次に繋がる競馬は出来たと思います。選ばれればドバイへ行くつもりですが、選ばれなければ高松宮記念に向かいます」(昆貢調教師・ラジオNIKKEI)

リーチザクラウン(10着)

 「ダートは大丈夫です。今日は相手(エスポワールシチーたち)が強かったです」(武豊騎手・ラジオNIKKEI)

レッドスパーダ(12着)

 「ショックだよ。使わなければ良かったな。」(藤沢和雄調教師・デイリー馬三郎)

 「ダートの走りは悪くありませんでした。ただ相手(エスポワールシチー)が強すぎました」(横山典弘騎手・ラジオNIKKEI)

●専門誌のレース評価

エスポワールシチー(1着)

 「馬場先入り。出脚そのものは良くなかったが、二の脚を利かせてすぐに2番手。楽な手応えでついて回り、直線では早々とローレルゲレイロに並びかける。そこからアッサリ抜け出して、ゴール前は抑えながらの圧勝。父(ゴールドアリュール)を超えたといっても過言ではないだろう。」(競馬ブック)

 「2番手からの正攻法。直線、逃げたローレルゲレイロを早々と交わすと危なげなく堂々と押し切った。これでGⅠ4連勝。国内に敵なし。」(ギャロップ)

テスタマッタ(2着)

 「中団の内目で少し行きたがっていたが、すぐに折り合いはついた。終始ラチ沿いを回って、4角でジワッと進出。直線は少し捌くのに手間取ったが、前が開くと一気の伸び脚。勝ち馬(エスポワールシチー)には及ばなかったが、完全復活を思わせる内容。」(競馬ブック)

 「後方のイン。直線は馬群を割って鋭く脚を伸ばしての2着。勝ち馬(エスポワールシチー)には完敗も、サクセスブロッケンを並ぶ間もなく差し切った脚は一級品。」(ギャロップ)

サクセスブロッケン(3着)

 「返し馬はしなかった。好位の外で少し行きたがったが、3角手前で折り合いはついた。楽な手応えで追い上げて、直線入り口では勝ち馬(エスポワールシチー)を追う形。結局、引き離されて、後ろからも差されたが、内容そのものは悪くなかった。」(競馬ブック)

 「中団の外。直線を向いて、勝ち馬(エスポワールシチー)にいったんは取りついたが、そこから一気に引き離されてしまった。上位2頭(エスポワールシチー他)には力負け。」(ギャロップ)

ケイアイテンジン(4着)

 「好位の内。勝負どころは押っつけながらの追走だったが、内目を回って直線は差し返し気味に伸びてきた。このメンバー、この距離で4着は立派のひと言。」(競馬ブック)

●フェブラリーステークス アラカルト

競馬ブック

1着エスポワールシチー 佐藤哲騎手
2着テスタマッタ 岩田騎手
3着サクセスブロッケン 内田博騎手

①エスポワールシチー
マーチS、かしわ記念、南部杯、JCダートに続く5連勝。JRA重賞3勝目、地方交流重賞を含めると重賞5勝目、通算成績18戦10勝。
【GⅠ・4連勝】
エスポワールシチーは地方交流GⅠを含め、かしわ記念(船橋)→南部杯(盛岡)→JCダート→フェブラリーSと4連勝。過去、地方交流・海外を含めたGⅠを4戦連続で優勝した馬はアグネスデジタルのみ。(※出走機会GⅠ最多連勝馬はテイエムオペラオーで6連勝)
【JRAダートGⅠ完全制覇】
JRAのダートGⅠは年間2レース。その双方制覇はウイングアロー、カネヒキリ、ヴァーミリアンに続く史上4頭目のこと。なお、JCダートから直行しての本レース優勝は、04年アドマイヤドン(JCD2着)、06年カネヒキリ(JCD1着)に続く3度目のこと。
【関西馬11連勝】
本レースでは、00年(ウイングアロー)以降11年連続で関西馬が優勝。GⅠレースにおける関西馬の連勝記録としては、桜花賞の17連勝(87~03年)が最多だが、現在継続中の記録としては、宝塚記念の10連勝(00年~)を上回る連勝記録。
【1番人気】
1番人気馬による優勝は08年ヴァーミリアン以来で、GⅠとなった97年以降では7度目のこと。なお、単勝1.7倍(支持率47.9%)は04年アドマイヤドンの単勝1.3倍(支持率58.7%)に次ぐもの。
【4番枠】
過去4番枠の馬による本レース最高着順は02年ゲイリーイグリットによる7着であり、初の4番枠からの優勝。なお、97年以降、最も内枠からの優勝は03年の5番枠ゴールドアリュール。今回の勝利は本レース史上、最も内枠からの優勝となった。

②佐藤哲騎手
JRA重賞勝利は09年中日新聞杯(アーネストリー)以来で今年初勝利。通算では16年連続重賞勝利での40勝目となった。同騎手のJRAにおけるGⅠ勝利は09年JCダート(エスポワールシチー)以来となる5勝目。
③安達師
JRA重賞勝利は、09年JCダート(エスポワールシチー)以来で、通算9勝目。JRAGⅠは2勝目。
④ゴールドアリュール産駒
JRA重賞勝利は、09年JCダート(エスポワールシチー)以来で通算4勝目、JRAGⅠは2勝目。なお、父ゴールドアリュールは03年の本レースを1番人気で優勝しており、本レース史上初の親子制覇となった。

●競馬ブック誌の重賞回顧から 血統

 フェブラリーSはエスポワールシチーが制し、03年にこのレースを勝ったゴールドアリュールとの父仔制覇となった。父の勝利は中山1800mで代替施行されたときのものだったが、ダート馬らしからぬ軽くバネのあるフットワークから繰り出されるスピードは紛れもなく父譲りのものだろう。母の父は種牡馬としてタイムパラドックスやトーホウエンペラーといったダートの大物を出したブライアンズタイムで、ブルードメアサイアーとしてもときに大物を出すでことで知られ、祖母の父ブレイヴェストローマンも優れたダート血脈として定評がある。サンデーサイレンス直仔×ブライアンズタイム×ブレイヴェストローマンという配合パターンは昨年の菊花賞馬スリーロールスと同じ。日高ならではの大物血統のひとつの典型となりそうだ。牝系は日本で100年以上を過ごしたチップトップ系で、4代母の孫に阪神3歳Sのゴールドシチー、京王杯AHのクラウンシチーが出るリンネスの分枝。他にダービー馬メリーナイスや有馬記念のシルクジャスティスの出る分枝、ロジータ、カネツフルーヴ、レギュラーメンバーなどダートの強豪が出る分枝もあって、ポツリポツリと大物が現れて現在に至っている。ちなみに前日京都のこぶし賞に勝ったオウケンサクラもロジータと同じ分枝で、ちょっとしたチップトップ系ブームが起きる周期になっているのかもしれない。(水野隆弘氏)

●今後の展望

 登録し、招待状が送られて来たドバイワールドカップはオーナーの意向で回避し、年内は国内に専念すると発表になりました。これにはいろいろな意見があると思います。

 これだけの馬です。もはや日本の代表として世界と戦うのは多くの競馬ファンの願いであり、当然のことと思われます。しかし、どちらかというとダートよりも芝に近いと言われているオールウェザーの馬場でダート馬のエスポワールシチーが勝てるかというとこれは疑問です。どちらかというと勝てないでしょう。

 それでもドバイで走って欲しい気持ちはありますし、そういう思いの競馬ファンは少なくないはずです。

 ただ、個人的には先日のレッドディザイアの前哨戦のオールウェザー優勝のように、やはり芝の一線級でなければ歯が立たない印象は強いですし、リスクを考えると尻込みしてしまいます。また、とてもドバイまでは応援に行けません。

 とはいえ、国内ではこの時期5月5日のかしわ記念くらいしか適鞍がなく、ドバイ遠征後の参戦でも十分とも思われます。

 私自身も葛藤しており、クラブの決定に大きな異論はありません。ただ、ドバイはともかく、アメリカのブリダーズカップなどには出走して欲しいという気持ちがあります。ですから、クラブの決定した年内国内でということには些か疑問を感じます。


 というわけで、次走はかしわ記念で連覇を狙うわけですが、ここでは圧倒的一番人気でしょう。これまでの内容から勝って当たり前的なところがありますし、逆に脚元でもすくわれて敗れれば、そのショックは大きなものになってしまいます。

 複雑ですが、とにかく国内で連勝を伸ばすことに期待します。

●最後に

 とにかくたくさんの方にお礼を申し上げなければなりません。

 現地で席を確保しご一緒に応援してくださった雲雀さんとUragaさん。口取り式でお世話になった岩田日出夫氏にご一緒になった会員の皆様。そして早速のお祝いメッセージをいただいた皆々様。

 こんな良い方はなんですが、関西在住の私にとって関東と言う場所は昨年行くまではなんだかアウェーという印象でしたが、皆様に温かくしていただき、本当に居心地の良い楽しい素晴らしい空間でした。それが競馬のいいところですね。野球なんかだと、なんだかピリピリとしていて嫌ですもん。


 フェブラリーステークスといえば歴史もあり、ダビスタやウイニングポストなど競馬ゲームでもとって大変嬉しいGⅠでした。それがまさかまさか現実に自分の出資馬で勝てるとは。自信もありましたし、実際1番人気でしたが、競馬は何があるかわかりません。実際に1番でゴールした時は嬉しいという気持ちもありましたが、確実に勝ってくれてホッとしたという気持ちが非常に強かったです。

 これで昨年のジャパンカップダートに続き中央のダートGⅠ2つを完全制覇しました。私の個人的な目標は今度は芝のGⅠを勝てるような馬を発掘することです。


 エスポワールシチーには正真正銘のダート国内最強馬としていつまでも君臨して欲しいですね。最優秀ダートホースの称号も今年も獲得したいですし種牡馬として成功して欲しいです。とにかく夢が広がる素晴らしい馬です。

最後までご愛読ありがとうございました

2010年1月14日作成 22日、31日、2月4日、10日、12日、18日、20日、22日、3月10日加筆
エスポワールシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2009年12月 6日 第17戦 ジャパンカップダート GⅠ 阪神ダ1800 (1着1番人気) 写真多数付き 現地レポート

2009年10月12日 第16戦 マイルチャンピオンシップ南部杯 JpnⅠ 盛岡ダ1600m (1着2番人気

2009年 5月 5日 第15戦 かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m (1着2番人気) 写真多数付き 現地レポート

2009年 3月29日 第14戦 マーチステークス GⅢ 中山ダ1800m (1着1番人気

2009年 2月22日 第13戦 フェブラリーステークス GⅠ 東京ダ1600m (4着/5番人気) 写真多数付き 現地レポート

2009年 1月25日 第12戦 平安ステークス GⅢ 京都ダ1800m (2着1番人気) 写真多数付き 現地レポート

2008年11月24日 第11戦 トパーズステークス オープン 京都ダ1800m (1着1番人気) 写真多数付き 現地レポート

2008年11月 2日 第10戦 錦秋ステークス 1600万下 東京ダ1600m (1着1番人気

2008年 9月27日 第9戦 西脇特別 1000万下 阪神ダ1800m (1着2番人気) 写真多数付き 現地レポート

2008年 8月30日 第8戦 500万下 小倉ダ1700m (1着/4番人気)

2008年 8月10日 第7戦 秋吉台特別 500万下 小倉芝1200m (7着/3番人気)

2008年 7月20日 第6戦 3歳未勝利 小倉芝1200m (1着1番人気

2008年 6月21日 第5戦 3歳未勝利 阪神芝1400m (2着/4番人気) 写真多数付き 現地レポート

2008年 5月 3日 第4戦 3歳未勝利 京都芝1600m (6着/2番人気)

2008年 4月20日 第3戦 3歳未勝利 福島芝1800m (5着1番人気

2008年 3月29日 第2戦 3歳未勝利 阪神芝1400m (2着1番人気

2008年 3月 9日 デビュー戦 3歳新馬 阪神芝1600m (3着1番人気) 写真多数付き 現地レポート

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